約 4,015,941 件
https://w.atwiki.jp/oreqsw/pages/1422.html
※ これは投下時に安価を取り紹介するウィッチを指定してもらって書いた即興作です 俺「長編の方の書き溜めたまらねえええええ!! でも即興で書いちゃうもんね!! ひさしぶりの『今日のウィッチ』のコーナー! 『そっきょうのウィッチ』として突然の登場だぁ! 今回もコーナーを担当するのは、下心なんてないよだって愛なんだから! 俺とぉ!」 伯爵「やぁ久しぶりだね! みんなボクがいなくて泣いていなかったかい? 女の子ならすぐさま慰めてあげるよ! 502のスーパーユーティリティーウィッチとはボクのこと、ヴァルトルート・クルピンスキーさ!!」 俺「やべえ、なんだろうこの感覚……すごく懐かしい」 伯爵「地の分なしっていうのもいいね……」 俺「ああ、だがウィッチへの愛を語るのに必要なのはまさに愛だけ! 行こうぜ! あの避難所での日々のような、ただひたすらウィッチを愛でるあの瞬間に!」 伯爵「ふふっ、いいよ! ボクもここのところウィッチの女の子の魅力についてまた新しい発見をしたりしてるからね!」 俺「よっしなら今回も行くぞ! 今日紹介するウィッチは、ちっちゃいけど元気いっぱい力持ち! アフリカで頑張るとってもけなげな扶桑撫子! 稲垣真美だぁあああああ!!」 伯爵「わあ! 真美ちゃんかぁ! アフリカ勢はもう四人目だし、なんかついに来たって感じだね!」 俺「ああ、真美ちゃんだよ……もうね、ある意味王道を突き進む女の子と言えなくもない」 伯爵「そうだよねぇ、なんというか扶桑撫子ってフレーズがぴったりの、守ってあげたくなる女の子だよ」 俺「ああ、極限状態の砂漠の北アフリカ。はっきり言ってそこにいるウィッチは一癖も二癖もあるような奴らばっかりだし、基本的に野郎の率もすこぶるたかい!」 伯爵「そんな中、健気に一生懸命働く真美ちゃん……」 俺「小さな体で基地をところせましと走り回る……」 伯爵「『クルピンスキーさん、ご飯の準備できましたよ』とか笑顔で言われたらあれだね、ベッドでご飯食べなくちゃね。もちろん真美ちゃんおルームサービスで」 俺「その気持ちには大いに賛成する」 伯爵「あの扶桑陸軍の制服っていいよねぇ。巫女服って言うんだっけ? すっごく脱がしやすそうなんだもん。こう海軍のボディスーツもいいけど、紅白でひらひらなあたりがそそるよねぇ」 俺「真美ちゃんが着ると抱きしめたくなるね。こう言うと怒られそうだけど、ちょっぴり七五三ちっくな感じとかがいい」 伯爵「真美ちゃんならぷんすかとかわいく怒ってくれそうだね……怒ってるところを頭なでなでしたいよ」 俺「そういえば伯爵。巫女服ってのは巫女が着る服ってのは知ってるな?」 伯爵「うん、それくらいは知ってるけど、なにかあるのかい?」 俺「その巫女についてなんだがな。本来巫女ってのは八百万の神に仕える存在であり、人が穢していい存在ではないんだ」 伯爵「そ、それってつまり……!」 俺「わかるぞ、伯爵の考えていることが! 考えている通りだ、巫女服にはな、あの紅白の色合い以外は質素に見える清楚さと共に、手を伸ばすことによる背徳感も存在しているのだよ!!」 伯爵「なんだろう、ぞくぞくくる感覚だよね……」 俺「しかも真美のあの小柄な体型がそれに合わさるんだ!」 伯爵「背徳感がさらにドン! 背徳感のフュージョンだ!!」 俺「ダメとわかっていても、それでも手を出したくなる!!」 伯爵「ああっ! もう我慢できないよちょっとアフリカに行って真美ちゃん捕まえてくる!」 俺「まあ待て伯爵、もっと真美ちゃんについて語ってからでも遅くはない。真美ちゃんは逃げないさ。きっとアフリカに着た俺たちを優しく迎え入れてくれる。そしてその時……な」 伯爵「うん、それもそうだね」 俺「よし、なら改めて真美ちゃんいついてまとめてみよう」 伯爵「いつも思ってたけど、よくそんな個人情報どこかからか引っ張ってくるね」 俺「ふっ、これも愛の形の一つさ」 伯爵「それってストーカーって言うんじゃ……」 俺「あー、聞こえないなー、ってか伯爵さっきから何? 真美ちゃんのこと聞きたくないの?」 伯爵「何を言ってるんだい聞きたいにきまってるじゃないか!」 俺「……おーけー、わかったからMG42は下そうか」 伯爵「洗いざらい君が話してくれたらね?」 俺「わーったわーった。まずはだな、真美ちゃんは実は子爵家の御息女なんだ。まさに由緒正しき身の上で、幼少期からしっかりした教育を受けてて、日常会話程度ならブリタニア語・カールスラント語・ローマ語が話せる。 多分、家事も花嫁修業の一環、みたいな感じでやってたんだろうな」 伯爵「カールスラント語も喋れるなんて……そんなにボクとお喋りしたいのかな、まいっちゃうなぁ、こりゃ真美ちゃんの熱意に応えないわけにはいかないね」 俺「いや、普通にカールスラントの人とコミュニケーションを取りたいだけだろ」 伯爵「なら正しいじゃないか。ボクはカールスラント人だよ?」 俺「伯爵とじゃ絶対普通のコミュニケーションじゃない」 伯爵「そんなことないよ、奥手だって言う扶桑の女の子に欧米のボディコミュニケーションを教えてあげるだけさ」 俺「響きがいかがわしすぎる……」 伯爵「ふふっ、まあそれは今度にとっておいて、続きを頼むよ」 俺「へーへー、そうだな。真美ちゃんがウィッチを志したのは『扶桑海の閃光』を見てウィッチに憧れたかららしい」 伯爵「カウハバのハルカちゃんも確かそうだったよね? ってことは、扶桑の『かわいいウィッチを大量確保キャンペーン』はやっぱり成功だったのかぁ」 俺「上層部は絶対に戦力確保を最優先だったと思うが……まあいい、ウィッチに憧れ訓練学校の門戸を叩いた真美ちゃんだが、実は身長制限ギリギリだったんだと」 伯爵「間違ってる」 俺「ん? なんか俺変なこと言ったか?」 伯爵「いや、身長制限なんて間違ってる! もしかしたらそのせいでかわいい女の子が弾かれてるかもしれないじゃないか!! そんなの絶対おかしいよ!!」 俺「やはり伯爵は伯爵だった!!」 伯爵「俺はそう思わないって言うの!!」 俺「いや、思うね!! ちっちゃい女の子が好きでなにが悪い!! すぐ犯罪者みたいに言うな!」 伯爵「かわいいんだから仕方がないじゃないか!!」 俺「ちっちゃな真美ちゃんだが、訓練校に入った当初から身長が殆ど伸びてないんだとさ」 伯爵「別にそれでいいんだけどなぁ……真美ちゃんには真美ちゃんの魅力があるんだから」 俺「おっぱいも身長にふさわしい量しかない。ある意味バランスがいい」 伯爵「小さなおっぱいはいい……起伏がなくてつまらないなんて言う人がいるかもしれないけど、逆にあの滑らかに流れる体の線の美しさがあるんだよ」 俺「おっぱいが大きいと、裸はエロいだろう。だけど、真美ちゃんの裸とかなら……こう神々しさが感じられそうだ」 伯爵「手足も細いし……どこか悪いんじゃないかってそっと手を這わせて撫でてみたくなるね」 俺「とっても小さな体。とてもじゃないが軍人に向いているとは思えない。しかも任地はただ生きるだけでも過酷なアフリカの砂漠……」 伯爵「そこで戦う真美ちゃんはまさに、アフリカに咲く一輪の花……いや、オアシスだね」 俺「あのおかっぱの髪型もいいな。少女らしさが残って、なんだか懐かしい感じがして、落ち着く」 伯爵「笑顔で、おかえりなさい、とか言ってもらいたくなるよ」 俺「まあ実際の真美ちゃんはおかえりなさいを言ってもらうほうなんだけどな」 伯爵「そうだね……でもボクは心配だよ。真美ちゃんはちゃんと戦えるのかい? もしかしたら泣いてたりしないのかい?」 俺「いやー、それが真美ちゃんはアフリカで大活躍! それにはやはり固有魔法の存在がでかいな」 伯爵「なんだ、真美ちゃんは固有魔法持ちなのかぁ」 俺「ああ、そうなんだ。一応の分類は『怪力』になってる」 伯爵「それって、トゥルーデと同じってことかい?」 俺「いや、どうも違うっぽいんだ。実は肉体強化じゃなくて重量軽減系なんじゃないかとも言われてるんだが、いかんせん似た能力者があまりいないから詳細は不明らしく、便利だしいいじゃないか、って感じで放棄されているみたいなんだ」 伯爵「そうなの?」 俺「そうらしい。だが、詳細不明でも効力はばっちりだ。ボヨールド40mm砲だって軽々と持ち上げちゃうんだからな」 伯爵「それって、2トンくらいあるよね?」 俺「あるな。でも、想像してみろよ、そんな馬鹿でかい砲をあの小さな体の真美ちゃんが一生懸命抱えて空へ飛ぶんだ」 伯爵「……和むね」 俺「和むな」 伯爵「よいしょ、よいしょってセリフつけたくなるくらいかわいいよ」 俺「あと、我らが癒しの真美ちゃんだが、料理も上手なんだ。補給も大変なんだろう中で扶桑料理を頑張って振る舞ってる」 伯爵「扶桑の女の子って、お料理上手な女の子が多いよね。芳佳ちゃんも、定子ちゃんもそうだし、真美ちゃんもでしょ。それに醇子ちゃんもいるし」 俺「あー、そりゃ扶桑のお国柄って奴じゃないか? なんでも扶桑は男は外で仕事をして、女は家庭を守るっていう文化が強いらしいし」 伯爵「ふーん。じゃあ、やっぱり真美ちゃんはボクが家に帰ってきたらやわらかい笑みで『おかえりなさい』って迎えてくれるわけだよね? いいなぁ……」 俺「控え目なところも、いいな。ふと疲れた時に、ちょっと後ろを見ると、優しく俺を見守りながらついてきてくれている真美ちゃん」 伯爵「そこで一言『大丈夫ですよ』」 俺「やばい、感動のあまり脳汁が噴き出る……」 伯爵「そういえば、前にアフリカに行った時、ケイが真美ちゃんの写真も一杯持ってたよ」 俺「ああ、そういやコミックアラカルトの一巻で、射撃姿勢にある真美ちゃんの後ろから、ズボン丸見えなベストショットをおケイさんが撮ってたな……」 伯爵「実はあれ、ティナの昔の恥ずかしい話と引き換えに焼き増ししてもらったんだ」 俺「なん……だと! うらやましい!」 伯爵「いいよねぇ、巫女服って普段はあのなんだっけ、ハカマ? の中が見えないからさ、見えるのってとっても嬉しい」 俺「そうだなぁ……ってあれ?」 伯爵「どうしたんだい?」 俺「いや、ひとつ気になることが……」 伯爵「?」 俺「いやさ、巫女服って本来は袴の下にはなにも身に着けないのが作法のはずなんだ」 伯爵「へぇ……」 俺「うん……」 伯爵「これは、正しい着方を教えてあげなくちゃいけないよね? 巫女服だって正しく着てもらいたいだろうし」 俺「そうだな、それに真美ちゃんは良家の出、間違った着方は恥ずかしいに違いない」 伯爵「これはちゃぁんと手取り足取り教えてあげないと……」 俺&伯爵「ちょっとアフリカまで行ってくる!!」 ページ先頭へ
https://w.atwiki.jp/lord_of_vermilion/pages/2922.html
初心者ガイドでは、これからLORD of VERMILIONⅣ(LoV4)を始めようと思っている人にプレイなどの説明を記述しております。 はじめに・準備編 基礎知識編 戦闘編 デッキビルド編 初級実践編 LoVをもっと楽しむ リンク更新はこちら LoVをもっと楽しむ 当ページではゲームセンター以外で楽しめるLoVコンテンツを紹介いたします。 会員登録サイト Twitterアカウント その他公式関係 会員登録サイト NESiCA.net NESiCA公式サイトです。 NESiCAを紛失してしまった場合、再発効をするときに役立ちます。ただし事前にネシカを登録する必要があります。 登録しておかないと再発行が出来ないので必ず登録しておきましょう。 ※未使用のNESiCAは登録することができませんので、登録の前にNESiCAで遊べるタイトルで遊び、ゲームデータを保存しておきましょう。 LoV4.net LoVⅣ公式モバイルサイトです。 会員登録をすると自身のプレイデータや使い魔などの詳細を閲覧できます。 他にもプレイヤーの称号・アバター・チャットボイス・BGMなどの確認や購入、カスタマイズがいつでも行えます。(一部未実装) さらに有料会員になると、ギルドの結成・参加や、ショップの利用が可能になります。 ※携帯電話3キャリア(docomo/au/SoftBank)の契約による登録のみとなります SQUARE ENIX MEMBERS LoVⅣメンバーズサイトです。 会員登録をすると、プレイ日記を付けたり、フォーラムで相談・疑問などを他の会員に質問することができます。 そしてピロー排出の度に溜まるCP(キャンペーンポイント)を消費して、プレゼントの抽選に応募できます。 未登録の状態ではCPが貯まらないため、初プレイ後すぐスクエニメンバーズサイトへの登録を勧めます。 Twitterアカウント LoVシリーズ公式アカウント LoVの公式Twitterアカウントです。 LoVの最新情報などが更新されています。 浅尾祥正氏のアカウント LoVを開発している「株式会社ゲームスタジオ」浅尾ディレクターの個人アカウントです。 LoVの世界観の総監修も勤めており、「LoV世界観に関する小ネタや裏設定」などのつぶやきをすることも。 フォローやリプライする上での注意点 公式アカウントではなく、個人アカウントであることを意識してください。エチケットに配慮しましょう。 「運営」「スクウェア・エニックス」ではなく、「開発」「ゲームスタジオ」の立場であるため、未公開コンテンツや調整・方針などの機密事項については回答できません。 意見や要望は必ずサポートセンターへ問い合わせましょう。 -遊々亭- LoV4 担当 カードショップ「遊々亭」のLoV4担当アカウントです。 「遊々亭攻略ブログ」では、上位プレイヤーによる攻略コラムや、二次創作活動ユーザーによる4コマコラムが公開されています。 その他公式関係 サポートセンター LoV4のサポートセンターです。意見・要望はこちらから問い合わせましょう。 サポートセンター以外の方法で意見・要望をアピールしても、採用されることは無いと考えたほうがよいです。 LoVの処方箋 LoV4公式ブログです。世界観情報や攻略情報など様々な情報が公開されます。 公式サポーター「飛鳥☆」によるLoV4配信プレイ! 毎週火曜日 19 00~21 00は「OPENREC.tv」にて、LoV4稼働店舗から プレイの様子や解説を行う配信が行われています。(変更・中止の場合あり) 放送後には「FRESH!」にてアーカイブが配信されています。 文化放送 超!A G 毎週日曜日 20 00からは、公式WEBラジオ番組「福圓美里・佐藤利奈の"ろヴらじ"」が放送されています。 + 編集用コメント *編集が苦手な方はこちらへ情報提供お願いします 名前 コメント 余りにも当Wikiやゲームから逸脱した無関係な雑談や、誹謗中傷めいた暴言、ページに関係ないコメントはおやめ下さい。 wikiは不特定多数の人が利用する場です。プレイヤーの個人名や所属ギルドなどを書き込む行為は慎んで頂きますようお願いします。 個人的な日記として使用するのも控えて下さい。
https://w.atwiki.jp/oreqsw/pages/1504.html
第502統合戦闘航空団のハンガーの一角。 俺「なあ、伯爵?」 クルピンスキー「なんだい?」 俺「いつまで、こうしてりゃいいんだ?」 クルピンスキー「それは、熊さんが許可するまでだよねぇ」 俺「てか、なんで俺たち正座させられるわけ?」 クルピンスキー「哨戒飛行終わってすぐに一杯やろうとしてたからだねぇ」 俺「だよなぁー……」 がっくりと肩を落とし、ため息をつく。 作業をしている整備員達を眺めながら、二人は並んで正座をし続けていた。 足元にはご丁寧にも板張りになっており、至れり尽くせりである。 もっとも、懲罰用に長く正座をさせることを想定してなので、罰を受けるものがありがたみを覚えることは皆無だが。 俺「それにしても、なんでオラーシャくんだりまで来て正座なんてさせられなきゃならないんだよ……」 クルピンスキー「あー、それは定子ちゃんが原因なんだよね」 肩をすくめてみせるクルピンスキー。 俺「下原が? そりゃなんで?」 クルピンスキー「うん、定子ちゃんが熊さんに扶桑の文化だって正座を教えたんだけど……」 俺「気が付けばこうなってた、ってわけか」 クルピンスキー「そういうことだね」 がっくりと俺は膝に手をつき肩を落とす。 周囲の整備員達が全然二人を気にしないことも、この懲罰が502で一般的なものであるということを物語っていた。 俺「だいたい、正座ってのは罰に使うものじゃあないのによ……」 クルピンスキー「ああ、そういえば精神鍛錬に使うものなんだっけ? なんか結構前に定子ちゃんがそう言って嘆いてたなぁ」 顎に手を当てて、うんうんとクルピンスキーがうなずく。 俺「下原ぁ……」 重い嘆きのため息が漏れる。 クルピンスキー「ふふっ、まあ定子ちゃんも扶桑文化を広めようと頑張っていたんだよ。まぁ、ちょっと空回りだったかもしれないけどね」 俺「善意だからどうしょうもねえんだよ」 クルピンスキー「そりゃあそうだね。でも、君は扶桑出身なんだから、私たちよりよっぽど正座には慣れてるんじゃないのかい?」 俺「ああ、そりゃあな。精神修行だー、とか言って道場で正座させられたこともあるしよ」 クルピンスキー「ってことは、足とかもあんまり痺れたりしないんだよね?」 俺「まあ、な」 クルピンスキー「ふーん……」 なにか考え込むように、唇に指を一本当て、じっと俺の足を見る。 そして、突然にやりと笑う。 クルピンスキー「えいっ」 俺「……っ!」 クルピンスキーの伸ばした指が、つんと俺の足をつつく。 声は噛み殺したものの、俺の体がびくりと震えると同時に固まる。 クルピンスキー「あれっ、どうしたの? 正座には強いんだよね?」 俺「はっ、なんともないな」 クルピンスキー「へー」 俺「っ!!」 今度はクルピンスキーの指が、つーっと俺の足に這わされる。 だがそれでも、一筋の冷や汗を流そうとも、俺は表情に苦痛をあらわさない。 クルピンスキー「すごいなぁ。尊敬しちゃうよ」 まるで甘えかかるかのように体を俺の方へ傾け、挑戦的な視線を上目使いに向けてくる。 もちろん、クルピンスキーはその間、俺の足に指を這わせることは忘れない。 俺「はっ! そう……っ……か、いっ!」 まっすぐにクルピンスキーの目を見返す。こちらも挑戦的だ。 俺「そういうお前はどうなん……だっ?」 クルピンスキー「っ……!!」 やられてばかりではいられない俺が、クルピンスキーの足をつつき返す。 クルピンスキーも声も上げず表情も変えないが、一瞬体を震わせ、また瞳の奥の光が揺らいだのを、俺は見逃さない。 俺「どうした伯爵? もう限界かぁ?」 クルピンスキー「ふふっ、それはどうだろ……んっ!!」 指の腹で一本線を引くように、クルピンスキーの足を撫でると、押し殺したような声が漏れた。 俺「おやぁ? やっぱりもう限界か?」 クルピンスキー「むっ」 にやり、と俺の顔が勝ち誇る。 対してクルピンスキーは、少し恥ずかしそうに、そしてそれ以上に悔しそうに眉をひそめる。 クルピンスキー「やせ我慢は体に悪いんじゃないかい?」 俺「誰、がぁっ!?」 ぐっ、と思いっきりクルピンスキーが俺の足をつかんだ。 さすがに、これには俺も素っ頓狂な声をあげてしまう。 クルピンスキー「ふふんっ」 俺「伯爵てめぇ……どりゃ!」 クルピンスキー「あっ! ……やったね?」 俺「ざまあみ、ろぉっ!?」 つつき、撫で、つかみ合う。 クルピンスキー「んんっ!」 俺「くうっ!」 攻撃は最大の防御とばかりに、手が伸びる。 クルピンスキー「あぅ、そこは……」 俺「が……」 二人は本気なのだが、やっていることは、はっきり言っていちゃついているようにしか見えない。 しかも、伯爵の漏らす声だけは妙に色っぽさが感じられてしまうため、正座させられている隊員には慣れている整備員達も、 整備員A(なんだこいつらいちゃいちゃいちゃいちゃと……!) 整備員B(嫌がらせかあああああ!) 整備員C(くっそ俺中尉が羨ましすぎる!) 整備員D(……モゲロ) まったく集中できなくなり、イライラが募っていた。 クルピンスキー「くぅ……んっ……!」 俺「うっ……」 周囲がぴりぴりとしているのに二人は気づかない。 まるで、二人だけの空間を展開しているのだと主張しているようだ。 整備員一同(こいつらどうにかしてくれ!!) そんな願いが届いたか、一人の女性が二人の前へ歩み寄る。 女性「あらあら、罰正座の最中じゃなかったのかしら?」 俺「ん……?」 クルピンスキー「おや」 女性「随分と楽しそうじゃない?」 かけられた声に視線を上げると、そこにはスオムスの野戦服を着た女性がいた。流れるような髪は、銀かと見まがう薄い金髪。肌は白く、勝気な笑みがその性格を現している。 だが、ただの女性ではない。 首の後ろ、両肩に軽々と担いでいるのは50kg近いラハティL-39。そう、つまりはウィッチということだ。 クルピンスキー「やあ、アウロラちゃん久しぶりだね。元気してた?」 アウロラ「ふふっ、元気よー。あのヘタレな妹でも頑張れるのに、私には無理だと?」 クルピンスキー「ふふっ、その自信は相変わらずだね。いい女だ、惚れちゃいそうだよ」 アウロラ「あら、ごめんなさいね。ファンはスオムスだけで十分沢山いるのよ」 ラハティを床に下すと、爽やかな笑みで伯爵の言葉をいなすと、横で正座している俺に興味深そうな視線を向ける。 アウロラ「あなたよね? 男のウィッチの新入隊員の俺中尉って」 俺「ああ、そうだ。俺がその俺中尉だが……あんたは?」 アウロラ「私はアウロラ・エドワーディン・ユーティライネン。スオムス陸軍中尉。ここでストライカー回収班の班長をやってるわ。墜落しちゃっても、しっかり拾ってあげるから安心なさい?」 差し出された手を握る。 クルピンスキー「私や二パくん、ナオちゃんが結構お世話になってるよ」 俺「さすがは、ブレイクウィッチーズだな」 アウロラ「ふふっ、まぁだからこそ私たちが結成されたんだけれどね」 ぱさりと耳にかかった髪を払う。 その仕草はどうもかっこよく見えた。 俺「でも、あんたウィッチだろう?」 アウロラ「そうよ? これでも陸戦なら自信があるわ」 俺「それなのに、ストライカー回収班なんかやってんのか?」 アウロラ「ウィッチだからこそ、よ」 にやりと笑みを向けられるのだが、俺はその意味がまだよくわからない。 見かねて、クルピンスキーが助け口出す。 クルピンスキー「私たちの部隊が、攻勢部隊だからだよ」 俺「あん?」 クルピンスキー「つまり、地上部隊のための制空権を取る任務が主ってことは、墜落した落下先はネウロイ勢力圏でしたー、ってこともよくある」 アウロラ「私たちはそんなところへ突入して、目標を回収、帰還をしなくちゃいけないのよ」 クルピンスキー「最も軍隊で難儀するのは、撤退だ。だからこそ、ストライカー回収班は精強じゃないとダメなんだ」 俺「ああ、なるほど……」 言われてみれば、疲れ知らず恐れ知らずなネウロイの勢力圏に突入して、ストライカーを壊され、陸ではほとんど役に立たない航空ウィッチを拾って、そのまま無事に戻ってくるのは大変なことだ。 俺「ってことは……アウロラって、実は強いのか?」 アウロラ「ふふっ、実はもなにも、私は強いわよ? これでもモロッコの恐怖と呼ばれたし、スオムスじゃあ妹以上の英雄扱いなのよ?」 俺「なんだ、その物騒な通称は」 アウロラ「冬戦争より前には私ね、ガリア外人部隊にいたのよ。それで、ちょっとモロッコで小規模怪異が出現した時に、張り切っちゃったらそんな通称もらっちゃったのよねー」 あっはっはと豪快に笑うアウロラに、呆れていいやら笑っていいやら、俺はちょっと複雑な気分だった。 俺(やれやれ、502にゃあまだまだ濃いのがたくさんいるもんだ) 内心で苦笑していると、クルピンスキーが話を進めていた。 クルピンスキー「冬戦争でも、アウロラちゃんは大活躍だったんだよね?」 アウロラ「まぁねー、これでもずっと前線にいたのに、一発も被弾してないし」 俺「はぁっ!? 待て待て、一発もないのかよ!?」 アウロラ「ないわよ。仲間を守るためにシールドで受け止めたことはあるけど、怪我はないわ。って言うか、あのヘタレな愚妹にできて私にできないわけないじゃない」 胸を張るアウロラ。偉そうに見えるが、どうしてか嫌味なところがない。 アウロラ「って言うより、ネウロイのエイムがへたくそなのよ。私はあのヘタレみたいにあんまり避けないし」 俺「具体的に言うと?」 アウロラ「そうねぇ……」 顎に指を一本あて少し悩むが、すぐに思いついたようでぱっと顔を晴れさせる。 アウロラ「前線にロッキングチェア持ち込んで、寝転がりながら指揮とってたことあるんだけど、一回もネウロイったら私に当てられないのよ」 俺「それは、ネウロイがおかしいのか?」 アウロラ「おかしいわよ。空飛んでるウィッチも撃ち抜けるのに、ぜーんぜん動かない私に当てられないんだから、怠慢ってとこかしら?」 一人納得しているアウロラをよそに、こっそりと俺はクルピンスキーに耳打ちする。 俺「なあ、この人……有名じゃないだけで世界屈指の陸戦ウィッチなんじゃねーのか?」 クルピンスキー「ああ、多分そうだよ。だって、ふらっといなくなったと思ったら単騎で戦車型ネウロイを撃破して、無傷で帰ってくるくらいだから」 アウロラ「ちなみに言っておくと、雪が深くて使い物にならないから陸戦ストライカーは使ってないわよ?」 俺「おい……あんた、なにもんだよ?」 聞こえていたらしいアウロラのさらなる一言に、俺の表情はひきつる。 アウロラ「私は、ただのスオムス軍人。祖国を守るために全力を尽くしただけよ」 クルピンスキー「でも確か、コッラ川では32人で100倍以上のネウロイから陣地死守したんだよね?」 アウロラ「あー、あの戦いねぇ……あれは、ぎりぎりだったわ。もうちょっとネウロイの撤退が遅かったら防衛線突破されてたかもしれないもの」 俺「いや、そもそも持ちこたえたのがおかしいだろう」 アウロラ「もし防衛線抜かれてたら、スオムスは今頃ネウロイに荒野にされてるわ、私は全力を出しただけ」 さらりと言ってのける。 だが、聞いた俺は、人間じゃないものを見たような感覚に襲われる。 俺「おいおい……あんたら、本当に人間か?」 アウロラ「あー……まあ、一人人間やめてるような奴ならいるわ」 俺(いや、あんたも十分人間やめてる) アウロラ「あ、そうだ」 腰に引っ掛けていたビンを持ち上げると、頭より高い位置に掲げる。 そして、逆の手の指をぱちん、と鳴らす。 俺「なっ!?」 クルピンスキー「わっ!」 銃弾が一発、どこからともなく撃ち込まれ、見事にビンの口の部分だけを撃ち抜いていた。 あわてて銃弾の飛んできた方向を見るが、撃ったと思える人間はいない。 アウロラ「……と、まあこんなスナイパーが部下にいるのよね」 対してなにも気にした様子もなく、アウロラは優雅にビンの中身で喉を潤していた。 と、ここで俺がはっと気づく。 俺「おい待てアウロラ! なんでそんな奴がここにいるんだよ!!」 アウロラ「あら、言ってなかった? うちのストライカー回収班は、コッラ川の生き残りなのよ?」 俺「は?」 アウロラ「当たり前でしょう? 急造チームで危険な任務はこなせないし、私たちは少数で多数のネウロイを相手にするのは、慣れてるのよ」 俺(502って、実はストライカー回収班が一番強いんじゃねーのか?) 空になったビンをぷらぷらと振るアウロラに、俺は曖昧な表情を向けるだけだった。 クルピンスキー「さすが、アウロラちゃんだね。私が色々言っても、いつもガードが堅いし。どう、そろそろ今晩?」 アウロラ「ふふっ、遠慮しておくわ」 クルピンスキー「参ったね、また断られちゃったよ」 残念とばかりに額に手を当てるが、表情は笑顔。 だからこそ、アウロラもくすりと笑う。 アウロラ「ま、あんた達二人仲よさそうだしね、遠慮しておくわ」 クルピンスキー「まあ、仲が悪いとは言わないよ」 俺「確かに、仲がいい方に入るだろうな」 クルピンスキー「でも、そういう関係とはなんか違うよね?」 俺「ああ、悪友って感じが一番しっくりくる」 うんうん、と俺とクルピンスキーは頷く。 だが、アウロラは腰に手を当て、呆れ顔でため息をついた。 アウロラ「さっきのじゃれあいみたいなのは、いちゃついてるようにしか見えなかったわよ?」 俺「えっ?」 クルピンスキー「えっ?」 きょとんとした顔で驚く二人。 俺「……」 クルピンスキー「……」 そのまま同時にお互いの顔を見る。 俺&クルピンスキー「まさかぁ!」 が、そのまま笑い出してしまった。 アウロラ「あーらら」 全く気にした様子がない二人を眺めて、肩を竦めた。 そしてやおら、床に置いていたラハティL-39を持ち上げる。 俺「もう行くのか?」 アウロラ「まあねー、私もそんなに暇ってわけじゃないのよ。それに、そろそろ立ち去った方がいいって私の勘が告げてるの」 くすり、と笑みを残すと、アウロラは背を向ける。 アウロラ「それじゃあ二人とも、仲良くね~」 俺「おう、またな。次は酒でも傾けて話を肴にしようぜ」 クルピンスキー「次は、こんなとこじゃなくて綺麗なカフェででも会いたいね」 二人の性格をわかりやすいほどに現す言葉に、アウロラはくすりと笑みを漏らす。 だが振り返ることはなく、返事として手を軽く振って見せた。 俺「……なんというか、姉御肌って感じの奴だな」 クルピンスキー「そりゃあねぇ、スオムスじゃ部下たちから『ママ(äiti)』って呼ばれてたくらいだから」 俺「そいつぁすげえ……ぬあっ!」 クルピンスキー「あはっ、油断大敵ってやつだね?」 俺「てめっ……」 忘れたころにやってきた、痺れた足への攻撃。この不意打ちには俺も声を漏らしてしまった。 俺「やりやがったな!」 クルピンスキー「……くうっ……やるね!」 俺「ぐっ……ええい、扶桑男児に撤退の二文字はない!」 クルピンスキー「んんっ……素直に転進ならしてもいいんだよ?」 再開される奇妙な我慢合戦。 だが、二人は戦いに集中するあまり、背後から近づく人影に気が付かなかった。 サーシャ「なにを……やっているんですか?」 俺&クルピンスキー「え゛っ?」 ぎぎぎ、と油の切れた機械のように振り返る二人。 サーシャ「なにを、やって、いるん、ですか?」 惚れ惚れするほど綺麗な笑顔から紡がれるのは、先ほどと同じ言葉。だが、切れ切れに力強く言われ、よけいに圧力が増したように思える。 もうオラーシャの寒さには慣れたと思っていたのに、俺は悪寒を感じた。 サーシャ「罰正座のはず、でしたよね?」 俺「いやー、それは……」 クルピンスキー「えーっと、そうだね……」 さすがの俺と伯爵も、サーシャの両手で鈍い輝きを放っているスパナを見ては、ふざける余裕はなかった。 お互いに目線を交わし、一瞬で意思統一をこなす。 俺&クルピンスキー「ロッテの相棒との親交を深めてたのさ!!」 ばっと肩を組み、笑顔を見せる。それこそ、やましいことなんてなにもない、と主張するように。 サーシャ「……」 一切表情を変えないサーシャ。 俺&クルピンスキー「……」 こちらも、笑顔のまま動かない。 サーシャ「……言いたいことは、それだけですか?」 スパナ二刀流が乱舞し、鈍い音がハンガー内に響いた。 アウロラ「ふふっ……」 物陰から、ポクルイーシキンに叱られる二人を見ていた。 アウロラ「まあ、今はそんな関係でもいいかもしれないわよね。本当は危うい均衡の上にあるそんな関係で」 頬の片側だけが吊り上って笑みの形を作る。 アウロラ「あなたたちの関係がどっちに転ぶのか……楽しみね」 脇に控えていた小柄な男に声をかける。 アウロラ「あなたもそう思わない?」 男「……」 アウロラ「はぁ、相変わらず愛想にかけるわねぇ。まあ、いいけど……」 肩を小さく竦めるも、たいして気にした様子もなく、アウロラは今度こそ本当に立ち去る。 アウロラ「ま、もう哨戒の時間ね。行くわよヘイヘ」 ページ先頭へ
https://w.atwiki.jp/aigistd/pages/97.html
blankimgプラグインエラー:画像URLまたは画像ファイル名を指定してください。 入手方法プレミアム召喚、レア召喚、ベース召喚 のコンプリート報酬 概要 ユニットデータ レベル HP 攻撃力 防御力 射程 コスト 好感度上限 ウィッチLv1 ~ ウィッチLv50 ロードウィッチLv1 ~ ロードウィッチLv50 攻撃力は好感度補正を含む レベルMAXでクラスチェンジした場合の数値 スキル ウィッチ レベル1 レベル2 レベル3 レベル4 レベル5 ロードウィッチ レベル1 レベル2 レベル3 レベル4 レベル5 クラスチェンジ素材 寝室データ セリフ 0% % % % 100% シーン 第1回 第2回 雑感 名前 コメント 合計: - 今日: -
https://w.atwiki.jp/oreqsw/pages/919.html
投下スレ:俺「ストライクウィッチーズですから。」492-513 バーズアイビュー 第二話:俯 瞰 視 ゴミ部屋覗き事件(※第一話参照)は不慮の事故ということで一先ず沈静化した。 一応の和解のあと、一度名乗ったものも含めて互いに自己紹介をし、その場は解散となった。 ちなみに、夜間哨戒明けですやすやと寝息をたてていたサーニャも、最後の騒ぎでさすがに起きだした。 何があったのかと寝ぼけながら困惑していたようだが、夜間哨戒もこなせるウィッチが来たという説明を聞いて嬉しそうであった。 そして今は、基地内の案内の指示を受けた宮藤軍曹とビショップ曹長が、僕少尉の案内をしている。 食堂、入浴施設など主要な箇所を案内する途中、宮藤が声をかけた。 宮藤「さっきの能力でばーっと見ちゃえば、見回る必要も無いと思うんですけど、 それじゃダメなんですか?」 リーネ「よ、芳佳ちゃん!それじゃ私たちの部屋も見られるかもしれないんだよ?」 どこか無防備な宮藤に比べると、リーネはやはり男性に部屋を見られるのは抵抗があるようだ。 僕「どちらかというとビショップ曹長の方が女性としては普通だと思いますよ。 それに、魔法で構造を把握しても、要は精密な地図をみただけみたいなものなので、 一通り歩いてみないことにはいざというときに困ることもあるんですよ。 まぁ一種のマーキングだと思ってください。」 宮藤「僕さん、ってことは今までの説明でこの基地の構造もう覚えてるんですか?」 僕「えぇまぁ大体は。でも慣れれば誰でも出来ることだと思いますよ? 皆さんは目で見た物を目印にして部屋の位置なんかを覚えるんでしょうが、 自分は曲がり角の数や歩数なんかを目安にして、あとは施設全体の構造をイメージしてるってだけです。」 自分たちは最悪プレート等を確認して目的の場所を探すことも出来るが、 彼は今まで全ての施設の位置を建物の構造と併せて把握しているのだという。 それを聞いて二人は、目が見えない、という生活がいかに大変であるかを思い知った。 僕「でも、生まれつき出来た訳じゃないですよ?子供の頃は家の中はともかく、学校では友達の世話になりっぱなしでしたし、 軍に入ってからもしばらくは何回も迷子になって怒られたりしてましたね。」 リーネ「そういえば、ブリタニア空軍から来たんですよね? 私もそうなんですけど、出身はブリタニアなんですか?」 僕「いえ。出身はガリアの田舎のほうで、ブリタニアに避難してきたんですよ。」 宮藤「そうなんですかぁ。ペリーヌさんと同じですね。 両親はどうしてるんですか?」 一瞬の間があり、躊躇いつつも語り出す。 僕「自分は運良く、森にいたので大丈夫だったんですが、ネウロイの襲撃で家ごと・・・。 壊滅した町の中で途方に暮れていたら、丁度そのときに魔法力に目覚めまして、人のいるところをどうにか探して、 ブリタニアへの避難船のところに連れてってもらったんです。 そこにいた軍の人に魔法力のことを見抜かれまして、君さえよかったら、っていう誘いで入隊しました。 身よりもなかったので、そのままブリタニア空軍に所属ってことになりまして。」 芳佳「すいません・・・そんな辛いことを聞いてしまって・・・」 聞いてはいけないことを聞いてしまったと、彼女は申し訳なさそうにうつむいた。 隣ではリーネも心配そうな顔をしている。 僕「大丈夫ですよ。何年も経って、自分の中で両親についての折り合いはつけました。 今は、ただ自分のような子供を出さないように戦おうと思います。 きっと、ここにいる皆さんもそんな風に思って戦っているんですよね?」 その言葉に、二人は決意を新たにするように、朗らかに頷く。 その後、他の部屋の説明も粗方終え、他のウィッチ達の部屋も大まかに説明があった。 彼は女性のプライバシーを侵害するつもりは無いと渋ったのだが、何かあったときに知らないのも駄目だと押し切られ ひと通り回る事となった。 ちなみに余談であるが、ハルトマンとバルクホルンの部屋に来たときは、中にいたハルトマンが気づき ハルトマン「どうしたの?ゴミ部屋になんかきて。」 バルクホルン「ハルトマン!!」 そんな一幕もあった。 そしてリーネと宮藤の部屋を案内して、 最後に彼の部屋まで二人がついていき、その日は夕食まで自由時間となった。 扉を閉め、手探りでベッドまでたどり着き、寝転びようやく一息つく。 僕(まさか女性隊員しかいない基地であんなにあっさり受け入れられるとはなぁ…) 男というだけで多少の疎外感に晒されるのは覚悟していた。 むしろ、この目で余計な同情をうけて腫れ物のように扱われるくらいなら、いっそその方が有り難かった。 でも、彼女たちは彼のウィッチとしての力こそ気にはしたが、この目に関してはそれほど気にしないでいてくれている。 僕(軍人っていうのはどこも結構ドライなもんなのかな。) 余計な同情を受けても、それが当たり前な彼は戸惑いを返すしかない。 今は望んでここにいる以上、せめて余計な気苦労をかけたくはなかった。 だから 僕(早く、本当の意味でこの隊の仲間にならないと・・・) そして、 狭い輸送期での移動で多少の疲れがあった彼の体は、柔らかいベッドの感触にすぐに意識を手放した。 ――数時間後―― コンコンとノックの音が鳴る。 眠りが浅かった、というのもあるが、普段から外部からの情報の多くを 音に頼っている彼の意識は、その音ですぐに覚醒した。 僕「はい。」 ドアが開く。 宮藤「あ、俺さん。寝ちゃってました?夕食の時間になったので呼びにきましたよ。」 僕「あ、わざわざすいません。」 言いながら傍らの杖を手に取る。 部屋についたのは夕方前。どうやら結構しっかり寝ていたようだ。 彼女について部屋を出、そして記憶と彼女の足音を頼りに食堂へと向かう。 食堂にはすでに他のメンバーがそろっていた。やはり軍の基地だけあって集団行動は徹底しているのであろう。 宮藤は彼の手を引いて空いている席の前に連れていく。そしてイスを引いて 宮藤「じゃ、僕さんはここに座ってくださいね。」 そういって去っていった。 少し過剰に世話を焼いているようにも見えるが、決して不快には思わなかった。 ここまで来る間も、何も言わずごく自然にドアを開けて待っていてくれたり、歩くペースを合わせてくれたりと こちらに気を使わせないように手を貸していたのがわかる。 元々の性格なのか、意識して身につけたものなのかはわからないが、 相手に押し付けるのではなく、その人に合わせた気遣いができる少女、そんな風に感じた。 そして全員揃い、一斉に食事が始まる。 それをよそに彼は、ゆっくりと食器の位置や形を確認する。しかし、 僕(棒…?) 手元には同じ長さの二本の細い棒がある。他に手に持てそうなものはない。 それを持ち困惑していると、横から声がかかった。 宮藤「お箸、食べづらいですか…?」 周りでは各々食事を進めていたが、その声を聞いて手を止めたようで、音が止む。 僕「(箸…?)いや、使ったこと無いのでどうすればいいのか…。」 すると、彼女が席を立って厨房に向かう。戻ってくるとその手にはスプーンとフォークを持っていた。 宮藤「和食だと食べづらいと思いますけど…。すいません、明日は何か別の手考えるので今日はこれで…。」 僕(本当、気が利く人だなぁ…) 素直にそう思った。 ――翌日―― ネウロイの襲撃予定もないとのことで、訓練が行われることとなった。 僕少尉について、その実力をある程度確認しないことには出撃メンバーに数えづらいこともあり、 早速ペアになっての模擬戦で能力の確認を行うことになった。 エースと組ませると実力がわかりづらいとのことで、ペアには宮藤軍曹があてられた。 そして初戦はペリーヌ、リーネペアである。 僕「さて・・・どうしましょうか・・・。」 既に四人とも配置についている。 宮藤「坂本さんからも僕さんにある程度任せるように言われてますので、私は二番機にはいりますね。」 話によると彼女は一番の新参で、ウィッチとしての経歴は自分よりも短いとのことだ。 戦術を任せるわけにもいかないだろう。 僕「・・・じゃあ、タイミングみて合図を出すのでそれまでついてきてもらえますか? 合図の後、二人を自分が攪乱するのでその隙に攻撃してください。」 宮藤「え…?」 どうやって攪乱するのか、肝心なところを聞く前に合図が鳴った。 とりあえず指示に従い彼についていく宮藤。 だが、すぐさまペリーヌ、リーネ組は二人の後ろにつけてきた。 ペリーヌ(大したことないですわね…あっさり後ろを取られるなんて…) しかし、照準を合わせようとするが、ギリギリのところで狙いを外され中々引き金を引くことが出来ない。 その時、僕少尉が右に急旋回した。慌てて追いすがるが、二番機に付けていたリーネがバランスを崩し、わずかに編隊を乱してしまう。 そのとき、 バララララララ!! 僕少尉が振り向きもせず、片手だけで後方に機銃を掃射した。 とっさに回避運動をとろうとするが、わずかに態勢を乱していたリーネは数発ペイント弾をくらってしまう。 ペリーヌはギリギリのところで回避できたが、ほとんど運が良かったようなものだ。 ペリーヌ「後ろに…!ですって!?」 ペリーヌ(しかも適当に撃ったわけじゃない。私達の位置を完全に把握した上で撃っていましたわ…) 態勢を立て直し、敵の位置を確認する。しかし、離れたところに僕少尉の姿は確認できるが、宮藤軍曹の姿がない。 そのとき、背後から銃声が聞こえた。同時にペイント弾が体とストライカーに着弾する。 少尉が後方に射撃したタイミングで彼が合図を出し、その隙に宮藤が左捻り込みで後方に回っていたのだ。 そして 坂本「僕、宮藤ペアの勝ち!」 宮藤「やりましたぁ!僕さん!」 リーネ「すごいです、僕少尉。後ろを確認しないであんなに正確な射撃をするなんて…。」 僕「いえ…ある程度狙って撃ちましたが当たったのはたまたまですよ。」 坂本「なるほどなぁ。空間知覚にはそんな使い方もあるのか…」 僕「模擬戦で、最初だから上手くいっただけでしょうけどね。」 その言葉にペリーヌが食いつく。 ペリーヌ「そうですわ!納得行きません。今度は一対一です!正々堂々打ち負かして差し上げますわ!」 坂本少佐はフム、と頷くと確認をするように彼の方を見る。 僕「僕の方は構いません。」 その一言で僕少尉とペリーヌの対戦が決まった。 先程のように、しかし今度は二人が位置につく。 少し離れて、合図を待つ間、坂本が待機していた二人に話しかけた。 坂本「ところでリーネ、後ろをとった後いくらか狙えるタイミングはあったと思うが、なんで撃たなかったんだ?」 リーネ「えーと、どういうわけか、照準を合わせて引き金を引こうとすると、そのたびに外されちゃうんです。 ある程度動きを予測しようともしたんですけど、悉く裏をかかれる感じで・・・」 坂本、そして彼の動きを追っていた宮藤もそれを聞いてなにか違和感を感じた。 恐らく彼は、単に後ろが見えているだけではないのだろう。 そしてペリーヌと僕少尉が合図とともにすれ違い、一対一の模擬戦が始まった。 単純な機動力ではペリーヌの方が上だったのか、僕少尉が背後をとられる。 ペリーヌ(後ろは取れました・・・後は先ほどのように不意を打たれないうちに決めますわ・・・!) そう決めて、照準をのぞき込む。やはり直前で外されるが、今度は気にせずある程度あたりをつけて引き金を引いた。 広範囲にペイント弾がばらまかれる。 しかし、左右への振りや体をひねることで直撃コースだった弾も全てかわしきった。 ペリーヌ(まさか・・・全部・・・!? 後ろから撃たれる弾が全部見えているとでもいいますの・・・?) 彼女の推測は、完全ではないが一部は正解だった。 彼の固有魔法は、背後にいる彼女の視線、指の動き、さらには銃口の向きを完全に知覚することで、 弾丸が放たれるタイミング、さらにはその軌道すらも大まかに予測することができる。 そしてその能力はそれだけには留まらない。 驚愕により注意がそれた一瞬を狙い、僕少尉が急上昇をかけた。 慌てて視線を上にあげるが、太陽が邪魔になりまともに見ることができない。 そしてとっさに腕で視界を塞いでしまった次の瞬間、 その腕にペイント弾が一発着弾した。 そして、 坂本「僕少尉の勝利!」 その声を聞いても、ペリーヌはしばらくは呆然としていた。 注意してゆっくりと見上げると、太陽を背にした僕少尉が模擬戦用の機銃をしっかりと構えている。 そして構えをとくと、ゆっくりと皆の方に降りてきた。 宮藤「惜しかったですね。ペリーヌさん。」 しかし、その言葉を否定するように目を伏せ軽く首を振る。 ペリーヌ「…いえ、完敗ですわ。銃弾を全部かわしたのも、太陽の位置を上手く使ったのも、 全て貴方の実力なのでしょう?」 その言葉にリーネと宮藤が驚愕したかのように彼の方をみた。 そして彼より先に、少佐が口を開く。 坂本「ああ。傍から見ていたら何となくわかった。 お前とペリーヌの位置を把握した上でタイミングよく上昇をかけて、上手く太陽の間に入ったのだろう? でも、それでも納得がいかないことがある。何であの弾を全部かわせたんだ? 後ろが見えていたとしても、見てから避けていたら間に合わないだろう?」 その坂本の言葉に今度はペリーヌが答えた。恐らくではあるが彼の能力はそれだけではない。 ペリーヌ「違いますわ少佐。僕少尉。恐らく貴方は、弾ではなく私の動きを見ていたのでしょう?」 他の三人はその言葉にあまりしっくり来ていないようだ。 今度は僕少尉が答える。 僕「はい。僕の能力は、一定空間の情報を全て俯瞰的に知覚できるので、背後や太陽の位置を計算に入れつつ動くことが出来ます。 ですが、知覚する対象を一つに絞ることで、その挙動を細かく見ることが出来るんです。 例えば、対象を銃で狙う場合、スコープを覗き、照準を合わせ、引き金を引く、という作業があるわけですが、 視線の動きや指の動きが見えていれば、弾丸が発射されるタイミングは分かりますし、 たとえ撃たれても銃口の向きがわかっていれば、その射線から外れれば弾に当たるということはありません。」 宮藤「な、なんか、エイラさんの未来予知みたいな魔法ですね…」 僕「かのダイヤのエースのことは知っています。ですが、さすがに自分ではあの無敵の回避力を真似はできないですね。 攻撃のタイミングを読めるのは普通だと一機二機くらいですので。なので、群れが相手の時は後方から狙撃するしかないです。」 リーネ「狙撃ってことは、僕さんもライフルを使うんですか?」 僕「えぇ。基本的には戦場を俯瞰的に見て、有効ポジションを確保しながら一機ずつ狙撃するのが 主な戦い方です。」 坂本「そうか・・・まぁそれに関しては近いうちに見ることになるだろうな・・・ よし、訓練はこれで終わりにする。各自、しっかり休息を取るように!」 そしてその日の訓練は終わった。 模擬戦で確かな力を示せたことで、他のメンバーからもそれなりの信頼を勝ち取ることができた。 そして、坂本の予想通り、すぐに彼はその力を実戦で示すことになる。 第一話へ 第三話へ
https://w.atwiki.jp/oreqsw/pages/1415.html
俺「Guten Abend! 図々しくも続いている『今日のウィッチ』のコーナーもついに四日目に突入だ! お伝えするのは、どんなウィッチにも愛してる、が信条の俺と」 伯爵「夢と女の子に対する包容力はなるべく大きく、が信条のヴァルトルート・クルピンスキーさ」 俺「こんな紳士と淑女で、今日も平常運転頑張っていきます!」 伯爵「どうしたんだい? なんだか、いつもよりテンションが高いけど」 俺「ふっふっふ……それはな、伯爵。今までマティルダさん黒真珠肌、ルチアナは俺の嫁、マイルズ少佐のおへそ万歳、と紹介してきたが、ついに! ついに今日はちっぱいについて語ることができるんだよ!!」 伯爵「あれ? 君の嗜好は中おっぱいじゃなかったのかい?」 俺「愚問ですなぁ、伯爵。確かに一番好きなのは中おっぱいだけど、おっぱいは全て愛してる。自分が中おっぱい好きだからと、同じおっぱいである大や小を貶すのは愚の骨頂!!」 伯爵「おおっといけない、ボクとしていたことが基本中の基本を忘れていたよ」 俺「どう考えても俺より伯爵のが萌士(もののふ)だけどな」 伯爵「君だって中々のものじゃないか。それよりほら、早く今日の女の子を発表してくれないかい。ボクそろそろ待ちきれないよ」 俺「おーけーわかった。それじゃあ発表しよう! 今日ご紹介するのは、カールスラントのマスコット! いじりたいランキング首位争い常連のヘルマ・レンナルツ曹長だー!!」 伯爵「その紹介はアンマリデアリマスー! なんちゃって」 俺「いやー、来たなヘルマちゃん」 伯爵「ああ、ボクもテンションあがってきたよ!」 俺「だよな! じゃあ、語りたい所も多いしさっさと始めよう!」 伯爵「さて、まずはどこから話そうか……」 俺「も・ち・ろ・ん! 今日はちっぱいについて語らせてもらう!!」 伯爵「ああ、どうぞ」 俺「まずちっぱいはちっぱいでもひとつヘルマちゃんについて確認しておきたいことがある」 伯爵「そりゃなんだい?」 俺「それはな、ヘルマちゃんはまだ13歳(1944年当時)だということだ。これは成長期が過ぎてもちっぱいなのとは違う!」 伯爵「たしかにねー、まだまだこれからってところかな?」 俺「そう! それなんだよ!! ヘルマちゃんのおっぱいはまだ成長途上国! もしかしたら先進国になるかもしれない……そんな夢も詰まっているんだ!! そして成長を最も近い距離で見守ったり助けたりする!! いいと思わないかね伯爵!?」 伯爵「まだまだ青い芽を愛で育てる……つまり、扶桑に伝わる古代の紳士ゲンジ・ヒカルと同じ発想ってわけだ。ぞくぞくきちゃうね」 俺「ああ、まだまだ初心なヘルマちゃんを自分色に染めてしまいたい……」 伯爵「バルクホルンに憧れてるみたいだけど、ボクしか見えなくしてあ・げ・る、みたいな」 俺「華奢で小柄な体をそっと抱き寄せて腕のうちに閉じ込めたい」 伯爵「逃げようとしても、あの非力そうな腕じゃあ無理だしね」 俺「そのまだ幼さの残る今は、おへそのあたりから上へと手を滑らせていってなだらかな曲線を感じたいぜ」 伯爵「ないわけじゃないわずかなふくらみ、そのかすかな柔らかさを手のひらに一人占めにしたいよ」 俺「大丈夫だよヘルマちゃん、こうしてやさしーく揉んであげれば大きくなるんだから……」 伯爵「よだれ出てるって」 俺「おっと……だけど、やっぱこうね、まだ成長の余地のある娘のちっぱいには、今だけしかない儚い消えゆく輝きがあると思うんだよ」 伯爵「ふふっ、そうだね。幼女から少女へと羽化しようという瞬間は美しい。しかも少女から女性への階段もこちらが手を引いていってあげられると思えば……」 俺&伯爵「…………ふぅ」 俺「さて、賢者にジョブチェンジしたところで話題を少し変えよう。ヘルマちゃんの服装だけど、あの頭の上にちょこんと乗った帽子がかわいい」 伯爵「小さなバスガイドさんみたいだよね」 俺「ちびっこバスガイド……アリダナ」 伯爵「観光どころじゃなくなっちゃうね。まあ、めくるめく夜の世界を逆にボクが案内してあげてもいいけど」 俺「伯爵まだジョブチェンジしてなかったのかよ」 伯爵「いや? 元に戻っただけさ」 俺「復活はええ……」 伯爵「ふふふ、帽子もいいけどボクはあのリュックを押すよ」 俺「リュック?」 伯爵「ああ、フミカネ氏のサイト絵や漫画のキミとつながる空をよーく見てみるとわかるんだけど、ヘルマちゃん黒いリュックサックをいつも背負っているんだ」 俺「どれどれ……あ、ほんとだ」 伯爵「リュックっていうのがもう、小学生の遠足みたいでかわいらしいよね」 俺「やっべ、出かける前日の夜にリュックの中身チェックするヘルマちゃん想像しちまった……」 伯爵「しかも、ゆるーくしょってるんじゃなくてきっちりしょってるんだよね。彼女の生真面目さがここでもわかるんだ」 俺「彼女は生真面目で几帳面、世話焼き。航空歩兵足るもの全軍人の摸範足るべし、って感じに上官や年上の私生活であっても口を出すらしいね」 伯爵「なら、ボクの懐深い愛も見習ってほしいんだけどな」 俺「ははっワロス」 伯爵「これだと上官にけむたがられそうなものだけど、そうならないのが彼女の凄いところ、かな」 俺「そうだな、生真面目な若手が頑張ってる姿は微笑ましくて、適当にあしらいつつも隊のマスコット的な存在として愛されてるらしいな」 伯爵「『起床時間であります! 起きてください!!』『ああ、もうそんな時間か、時計の針を直しておこう』みたいなやりとりもあるかもしれないね」 俺「使い魔は黒猫だけど、イメージ的には子犬がきゃんきゃん鳴いてる感じなんだろうな。そりゃ、適当にあしらったあと頭とか撫でて愛でたくなるわ」 伯爵「ですます口調っていうのも、背伸びしてる感じがしてボクは好みだなぁ」 俺「威厳を出そうとですます口調だったらまたいい」 伯爵「逆に一生懸命だからこそ、わざと困らせて、顔を真っ赤にしてさらに吠えるのを眺めたくなるなぁ」 俺「ヘルマちゃんをいじめたくなる源泉はそこにあるんだろうなー」 伯爵「ボクも何度かどういじめてあげようか考えたことがあるよ」 俺「どんな方法だ?」 伯爵「うん、まあボクはこれでも色々有名だから同じ部隊になったら絶対あっちから突っかかってくると思うんだよ」 俺「まあ……否定できないな。というよりその光景が目に浮かぶわ」 伯爵「それで、接点はいくらでもできるだろ?」 俺「朝昼晩とできそうだな」 伯爵「でさ、ある日突然こう言ってやるのさ。『旧型に慣れてない新人の方が新型に適応が早そうだからって言うけど、エース級と違って新人は経験がないってことだし、経験を積む機会も実験部隊じゃ奪われるよね?』って」 俺「うん、それで? 伯爵はこんな淑女でブレイカ―だけどスーパーエース級であることは確かだから言えるな」 伯爵「これだけじゃ首をひねるだろうけど『ウィッチが一人でも大切なこのご時世にそれってつまり、あまり将来期待されてないってことじゃない? 落ちこぼれでもないけど、いなくてもなんかなるって感じに』と言ってあげるわけだよ」 俺「うわ、ひでえ。だけどエース級が何人も実験部隊にいる以上理論が通じない気が」 伯爵「いいんだよ。生真面目っていうのは想定外の事象には頭がまわらないものなんだから、意味深な笑みを浮かべてその場だけ押し切れれば」 俺「伯爵まじドS」 伯爵「ふふっ、きっとおろおろしながらじわりと目じりに涙浮かべてくれるよね? いいなぁ……そのままぎゅっと抱きしめて、耳元でそっと『嘘だよ』って囁いてからお持ち帰りしちゃいたいな」 俺「さすがに暴れるだろ」 伯爵「ボクの身長175あるんだよ? 147のヘルマちゃんくらい抱えて帰れるよ」 俺「その後はどうすんだ……?」 伯爵「ふふっ……さぁてね」 俺「おい、なんだよその笑みは」 伯爵「やだなぁ、まだゴールデンの時間なのにそんなこと言えないよ」 俺「……昨日はお楽しみでしたね」 伯爵「いや、ボクの想定だと朝だったんだけど?」 俺「なお悪いわ!!」 伯爵「まあまあ、昼間のほうがこう、規律にすがる彼女の嫌がる姿を見れるじゃないか」 俺「すいませーん、誰かこの過激すぎる伯爵どうにかしてくれませんかー!?」 伯爵「君だって、いじめたいだろうに酷いなぁ」 俺「だとしても、限度は心得てるつもりだ」 伯爵「遠慮なんかいらないのに……」 俺「せいぜい、まだトゥルーデほど大成してないから、規律っていう幹を奪って俺に依存させたいとか思ってるくらいだ」 伯爵「安心した、やっぱりボクと君は似たもの同士だったね」 俺「……色々言いたいことはあるが、まあ否定はしない」 伯爵「そう言えば、ヘルマちゃんと言えば非公式だが有名すぎる二次設定があったよね」 俺「ああ、あれか……」 伯爵「まあ、フミカネ氏の着彩がちょっとあれだっただけなんだろうけど」 俺「あれはそうしか見えないからなぁ……」 伯爵「うん、あれじゃあこんな設定つくよね……」 俺&伯爵「おもらしキャラ」 ページ先頭へ
https://w.atwiki.jp/loveinch/pages/35.html
変形サンドウィッチらび評価オススメ度 ★★★★☆ 総合火力 ★★★☆☆ 火力密度 ★★★★☆ 消費SP対火力 ★★☆☆☆ 魅せ度 ★★★★★ 材料 性能 略式トラップ完成図(☆はIW、◎はFW投入座標)西キャッチ北西リリース 南キャッチ南西リリース 南キャッチ南東リリース おたより 変形サンドウィッチ 通常のサンドウィッチは斜めFW5セルを全てhitさせる大技である反面、 西向きキャッチ&南西方角リリースという厳しい方角制限がありました。 実は通常版を少し変形させるだけで南向きキャッチや、西キャッチ北西リリースも可能です。 有効FW本数は4セルと、通常版に比べて少し火力が落ちますが、 対象のHPと相談して利用することでより柔軟に立ち回れるでしょう。 また、よくばりサンドウィッチはこの変形設置が基本となる技です。 対象mobとIWの取得LV次第で1セット1000hit↑も狙える超火力構成ですので、 ぜひぜひ習得してみてくだっさいね。 らび評価 オススメ度 ★★★★☆ 通常版より火力が落ちますので、座標をコントロールしやすいAGI型ならば、あまり利用しないでしょう。 DEX型で運用するなら通常サンド一本よりは柔軟に対処できるのでオススメです。 引き出しは多い方がいいですね。 総合火力 ★★★☆☆ 1セットで与えるダメージの規模。最大168HIT。 火力密度 ★★★★☆ mobの立ち止まりがあった場合はかなりHITが遅くなります。 スムーズにいけばIW2でも十分FW三枚消費できます。 消費SP対火力 ★★☆☆☆ 通常サンドよりFW一本分性能が落ちます。 とはいえ月光剣なしでも通常運用できる範囲だと思います。 魅せ度 ★★★★★ 一枚ハメから数秒でダメージの滝が出現。インパクト十分。 材料 スキル IW2以上×3 FW10推奨×1~3 SP 消費100~180 性能 hit内訳 0ノックバック1セル 1ノックバック3セル hit数 56~168hit 月光剣使用 FW三枚利用時、最大で504回復 消費SPとの差し引き324 制限 西or南向き リリースのIW設置時にmobが回り込める隙間がないとタゲが切れて失敗する 略式トラップ完成図(☆はIW、◎はFW投入座標) 西キャッチ北西リリース ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡ ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡ ≡≡≡≡▲≡≡≡魔≡≡≡≡≡ ≡≡▲≡火▲▲≡↑≡≡≡≡≡ ≡≡≡▲火◎☆≡↑≡≡≡≡≡ ≡≡≡≡☆火敵▲魔≡≡≡≡≡ ≡≡≡≡≡▲▲≡▲≡≡≡≡≡ ≡≡≡≡≡≡▲≡≡≡≡≡≡≡ 南キャッチ南西リリース ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡ ≡≡≡≡魔←←魔▲≡≡≡≡≡ ≡≡≡≡≡≡≡▲≡≡≡≡≡≡ ≡≡≡≡≡▲☆敵▲▲≡≡≡≡ ≡≡≡≡≡▲◎火▲≡≡≡≡≡ ≡≡≡≡▲火火☆≡≡≡≡≡≡ ≡≡≡≡≡≡▲≡≡≡≡≡≡≡ ≡≡≡≡≡▲≡≡≡≡≡≡≡≡ 南キャッチ南東リリース ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡ ≡≡≡≡≡≡▲魔→→魔≡≡≡ ≡≡≡≡≡≡≡▲≡≡≡≡≡≡ ≡≡≡≡≡▲▲敵☆▲≡≡≡≡ ≡≡≡≡≡≡▲火◎▲≡≡≡≡ ≡≡≡≡≡≡≡☆火火▲≡≡≡ ≡≡≡≡≡≡≡≡▲≡≡≡≡≡ ≡≡≡≡≡≡≡≡≡▲≡≡≡≡ おたより 名前 コメント すべてのコメントを見る [PR] 不動産担保融資
https://w.atwiki.jp/oreqsw/pages/921.html
投下スレ:俺「ストライクウィッチーズですねぇ」 108- 131 ナイトジャー 第四話:夜 鷹 ネウロイの襲撃翌日、僕少尉はミーナの執務室に呼び出された。 ミーナ「悪かったわね。わざわざ呼び出したりして。迷わなかったかしら?」 僕「はぁ…初日に宮藤軍曹とビショップ曹長にひと通り案内してもらいましたので大丈夫でしたが…」 ミーナ「そう。もう基地にはなれたみたいね。ならよかったわ」 中々本題に入らないので彼の方から催促する。 僕「それで、用事というのは…?」 ミーナ「まずは、昨日の戦闘のことは美緒から聞いたわ。大活躍だったみたいね。 さすがはヘルゼーエンといったところかしら。」 数秒の沈黙。 僕「あんまりその呼び方好きじゃないんですよね…誇大広告もいいとこですし…」 ミーナ「驚かないのね?」 僕「別に隠してるわけでもないですし…書類に書いてある程度のことでしょう?」 ミーナ「…まぁそうね。じゃあ今度こそ本題に入るわね?夜間哨戒に出てもらいたいのよ。」 お茶を催促するような、そんな軽い調子でミーナは言った。 その時、僕少尉が驚いたかのような顔をしたのをミーナは見逃さなかった。 ミーナ「どうかした?書類にも書いてあったことよ。しっかり働いて頂戴ね。」 僕「いえ…来てそうそう任されるとは思わなかったので、一人でですか?」 ミーナ「まさか。今日はウチのナイトウィッチ、サーニャさんと一緒に出てもらうわ。 色々と教えてもらって頂戴。」 僕「了解です。じゃあこの後は…」 ミーナ「勿論、部屋で休んでて頂戴」 僕「はぁ、わかりました」 そう言って部屋をでる。 体はそうでもないが、昨日の戦闘のせいかまだ少し頭が重い。 ミーナの言葉に従い、部屋で寝直すことにした。 僕(リトヴャク中尉か…そういえばまだちゃんと話したことはないなぁ。 今後も夜間哨戒で一緒になるかもしれないし、嫌われないといいけど…) そんな益体もないことを考えて部屋に向かう。すると途中、向かい側から足音が聞こえた。 ペリーヌ「あら、僕少尉。中佐からの呼び出しは終わりましたの?」 僕「クロステルマン中尉ですか。今日から夜間哨戒に出るよう言われまして、とりあえず夜まで休もうかと…」 ペリーヌ「大丈夫ですの?昨日の…」 戦闘後の異変について、特に理由はないが他のメンバーには言ってはいない。 そのことについて触れていいものかと思い、一瞬口をつぐんだ。 それを察しているのか、僕少尉が先に話しだす。 僕「中佐にも釘を刺されましたし、部屋に戻って寝直そうと思います。 少し、頭が重い感じがしますし…」 ペリーヌ「そうですか…。では、しっかり休んでくださいな。」 努めて明るく言って、その場を通り過ぎた。 機会があったら、話してくれるかもしれない。そう気長に考えることにする。 一方僕少尉は、 僕(中尉には見られたんだよなぁ…。) アレは体への負担が大きいためあまりやりたくないし、それ以上に心配を掛けたくない。 しかし、今後も必要になるならば、いずれ話さなければならないだろう。 その時は最初に彼女に話そうか、と何となく思った。 ――その夜―― 夕方まで仮眠を取り、一先ず頭の重さは消えた。 とりあえず食堂へ向かう。 タイミングが良かったようで、ちょうど夕食の準備をしているところだった。 宮藤「あ、僕さん。もう少しで出来ますので席に座って待っててくださいね。」 頷いていつもと同じ席についた。最初は手を煩わせたが、今では感覚だけで椅子の位置がわかる。 席に座ってボーッとしていると、忙しなく食事の準備をしている音がした。 包丁の音、沸々と煮込んでいる音、食器を用意する音。そしていつものようにいい匂いも漂ってくる。 僕(落ち着くなぁ…。) どこか上の空のような感じで席に座っていると、他のメンバーも食堂に集まってきた。 彼に軽く声をかけ、各々が席に付く。 全員揃った辺りでちょうど準備が終わったようだ。 パスタやパンのときは皆と一緒であるが、食事が和食の時はスプーンとフォークを出してくれるのに加え、 一人分だけおにぎりにしてくれるようになった。 最初は手間だからと断っていたのだが、先手を打っておにぎりで持ってこられてはどうしようもない。 宮藤「別に大した手間じゃないですから」 どうしてだろうか。あの少女のあの言葉には得も言われぬ強制力のようなものがある。 そして今日も、おかずをフォークやスプーンで食べながらおにぎりをパクついた。 ――食事後―― 食後にまったりとしていると、微かにハーブティーの香りが漂ってきた。 リーネ「ローズマリーティーです。なんでも、頭をすっきりさせる効果があるらしいですよ。」 これから夜間哨戒に出ることは中佐からも伝わっているのだろう。 先程まで仮眠をとっていた身としては、その配慮がありがたかった。 僕「助かります…美味しいですね。」 リーネ「それ、ペリーヌさんが僕さんに飲ませてあげてって持ってきたものなんですよ。」 僕「もってきた…?」 リーネ「いってませんでしたか?ペリーヌさん、基地の周りでハーブ育ててるんですよ。」 そういえば基地内を歩いているときにハーブの香りを嗅いだことがある気がする。 恐らく、彼女のハーブ園からのものだったのだろう。 僕(今度、探してみるかな) 子供の頃から、あちこち歩きまわるのが好きだった。時折迷子になって怒られることもあったが、 木々や花の、音や匂いをあちこちから感じたくて森や花畑にいることが多かった。 そんなことを考えていると、いつの間にかカップは空っぽになっていた。 そろそろ準備をしようと思い、立ち上がる。 僕「じゃ、お茶ご馳走さまでした。」 リーネ「頑張ってくださいね。」 ハンガーへ向かうと、僕少尉より先に人の気配があった。 リトヴャク中尉が先に来ているならば待たせるわけにはいかないと、やや足を急がせる。 すると、中からは人の気配が二つ、そして何か言い合ってるような声がする。 エイラ「ワーターシーもーつーいーてーくー!」 サーニャ「エイラ…ミーナ中佐にも言われたでしょ?三人も夜間哨戒に割くわけにはいかないんだよ?」 エイラ「だったらいつも通りサーニャが一人でいけばいいじゃないカー! なんでアイツと二人で行くんダヨ!」 サーニャ「僕さんはこっちにきて初めての夜間哨戒なんだから、私が付いていかなきゃって言われたでしょ?」 その正論にエイラが押し黙る。そして、 サーニャ「それに、僕さんが夜間哨戒にでられるようになったら、私ももっとエイラといられるよ?」 その言葉が止めだった。心の中でどんな葛藤があったのかわからないが、しぶしぶ納得する。 そしてハンガーの入り口に歩いてきた。 僕(リトヴャク中尉…すごいいい子なのか天然悪女なのかどっちかな気がする…。前者であって欲しいけど) 入り口で、若干失礼なことを考えている彼の横をエイラが通りすぎていった。 その際、彼に気づいて一言。 エイラ「サーニャに何かしたら許さないからナ!」 そう言い残し、複雑な表情でその場を後にしていく。 それを見送っていると背後から声がかかった。 サーニャ「僕少尉?」 僕「すいません、お待たせしました。リトヴャク中尉。」 サーニャ「いえ、私も来るのが少し早かったですし。すいません…エイラが…」 僕「仲がいいんですね…。ユーティライネン中尉と。」 サーニャ「はい。エイラは、大切な人です…。」 その嬉しそうな、優しい声を聞いて彼も心が暖かくなるような気がした。 しばらく取り留めのない話をしていると、ハンガーにミーナもやってきた。 ミーナ「もう二人ともそろっているのね。」 僕「なにかありましたか?」 ミーナ「いえ、ちょっと見送りと、軽い指示をね。 サーニャさん、コースややり方はいつも通りでいいわ。 そのまま教えてあげて頂戴。少尉、今回はサーニャさんにしっかりついていってね。 次からは貴方なりの方法でやってもらっていいから。」 言外に、『次からは少尉一人に任す。』そう取れるような事を言った。 確かに、これからずっと二人で出撃させるわけにもいかないだろうが、 あまりにあっさりと言われたので少尉は少し戸惑いを覚えた。 ミーナ「そろそろ時間ね。じゃあお願いするわね。サーニャさん、僕少尉。」 そしていつものように、ストライカーを履いて出撃準備に入った。 少尉は普段通り前髪をあげカチューシャで固定、そしてホークアイを手に持つ。 サーニャも愛用のフリーガーハマーを肩に担いだ。 『やたらと火力のある二人だ。』とミーナはそんなことを考えていた。 そして出撃準備が終わる。サーニャを先頭に二人が夜の空へと飛んでいった。 しばらくは誘導灯の明かりで見えていた二人の姿も、すぐに夜の闇に消えてしまう。 それを見送ると、ミーナは基地の中に戻っていった。 その夜は雲の濃い空だった。普通のウィッチなら視界が確保できず、速度を抑えるだろうが、 目以外の情報で周囲を把握できる二人には大した問題ではない。 二人ともさほど気にせず、サーニャは時折後方を振り返っていたが、そのまま雲の上まで高度を上げた。 雲の上には満月が輝き、下に比べれば驚くほどに明るい。 ふと、サーニャが後ろを振り返った。そういえば、魔法を使っているところを彼女は初めて見た。 月を見るようにわずかに顔を持ち上げているのに、彼の意識はここではない、どこか遠くを見ているように見える。 普段はどんな風に飛んでいるのか分からないが、何故かサーニャには僕少尉が楽しそうに見えた。 じっと見ていたのを気付かれたのだろうか、彼が彼女の方に視線をよこす。 僕「どうしました?リトヴャク中尉」 サーニャ「いえ…なんだか、楽しそうに見えて」 一瞬目を見開き、ふと、考えこむように視線を落とした。 僕「そうですね…。確かに夜に飛ぶのは好きかもしれないです。」 昔から哨戒任務は嫌いではなかった。戦うのに単なる義務感や魔法力を持つものとしての責任を感じていなかったとは言えないし、 戦わずにすむ任務ならば、好きなように飛んで多少気軽に考えていることができる。 勿論、夜の安全を守る以上、決して軽んじていい任務ではない。だからこの本音は墓まで持っていくつもりだ。 何より、彼は夜空の空気がとても好きだった。 昼の出撃時と違いゆっくりと感じることができるからかもしれないが、 風一つにしても、その感触、音、匂い、色んな物をクリアに感じることが出来る気がする。 僕「見る事ができるようになって、飛ぶことが出来るようになって、 匂いと音と感触だけだった世界はずっとずっと広くなりました。 夜の空は、色んな物を一つ一つ遠くまで感じることが出来るんです。」 一ついいですか、と前置きをしてから彼が質問をした。 僕「ナイトウィッチは、地平線の向こうまでも見渡すことが出来るんですよね…?」 サーニャ「…?そうですけど…」 僕「いえ…そんな遠くまで世界を見渡せるってどんな気分なのかな、と思いまして」 サーニャ「…?」 鳥に飛ぶことについて尋ねるような、花に咲くことについて尋ねるような、そんな問い。 とっさに答えられるはずもなく口ごもっていると、彼が独り言のように言葉を続けた。 僕「昔、固有魔法のコントロールがある程度出来るようになって、自分の限界をある程度数字で把握できた頃に、 自分のこの目は、この世界のうち、どれだけを見ることが出来るのか、とそんな事を考えたことがあるんです。 半径10km。単純に面積で考えると、約314k㎡。これが大雑把に平面で見た場合の僕の世界です。 …リトヴャク中尉、地球儀を見たことがありますか?」 両親と暮らしていた頃、父の部屋にインテリアとして飾ってあったことを思い出す。他にも何回か見覚えがあった。 僕「大きさにもよるんですが、僕が見たのはこれくらいの地球儀でした。」 と、彼は恐らく一般的なサイズ、バレーボールより少し小さいくらいの大きさを手で示した。 その後人差し指を一本立てる 僕「僕が見ることの出来る世界は、その地球儀における指先一本分にすら満たないんです。 別に、ガッカリしたとかじゃなくて、むしろワクワクしました。」 嬉しそうに話す声は、夢を語る子供のようで、不思議と彼女も聞き入ってしまう。 僕「一度見た世界も、それは二度と同じにはならないのに、それが途方もなく広がっている――。 それはとてもすごいことで、何より楽しみなことのように思えたんです」 サーニャはふと、自分が見ている世界を再度確認するようにあたりを見渡してみた。 ネウロイを探したり、遠くのウィッチと交信したりはしてきたが、そんな風に世界を見たことはない。 彼には、この世界がどんなふうに見えているのだろうか…。 サーニャ(なんだか不思議な人…) 子どもっぽいことを語りながら、その実、誰よりも深く物事を見通している気がする。 サーニャ「ラーラララー…ラララー…ララララーラー…♪」 自然と、あの歌が口を衝いて出た。両親との思い出、彼女の世界を形作る一部になっているモノ。 それを彼にも知ってもらいたかったのかもしれない。 彼は一瞬驚いたような顔をしたが、すぐに耳を済ませ、その緩やかな旋律に身をまかせた。 その後は彼がサーニャのあとに続き、いつも通りの哨戒コースを回った。 他のメンバーが見ていたら少し驚いたかもしれない。 普段は言葉少なな彼女が、心を開いたのか時には自分から話しかけている。 過去のこと、魔法力のこと、色々なことを話しながら二人きりの夜は更けていった。 そして、少しずつ地平線の向こうが藍色に染まりだした。次第に群青、青色へと変わる。 彼の言葉が何かを変えたのかはわからない。 しかし、その日の朝焼けは、何故かいつもとは違って見えたような気がした。 サーニャ「もう夜明けが近いですね…」 その言葉が帰投の合図になった。 ――基地到着後―― 僕「大丈夫ですか?リトヴャク中尉」 基地が近づいてから、瞼が重たそうでふらふらと危なっかしかった。 今も口に手を当てて欠伸をしている。 サーニャ「大丈夫です…zzz」 僕「大丈夫じゃない…」 器用な事に、ほとんど眠りながらハンガーの出口に歩いて行く彼女を、慌てて手を掴んで引き止めた。 すると、糸が切れたかのように彼の方に身体を預けてくる。 僕「置いていくわけにはいかないですよね…」 基地内で魔法力は使わない、初日に自分から言い出したことだ。 しかし、いくら慣れているとはいえ見えないまま彼女を運んでいくのは危ないだろう。 僕「すいません中佐…」 背に腹は代えられない。杖を置いたまま羽のように軽い身体を背負って彼女の部屋に歩き出した。 僕(まだ起床時間には早いけど、見つからないようにしないと…) 皆の部屋の位置は案内してもらったお陰で覚えている。 起こさないように慎重に、しかし出来るだけ早足に目的の部屋に向かう。 そして何とかサーニャ、エイラ二人の部屋にたどり着いた。 慎重にもう一度担ぎ直し、扉を開く。 部屋には二段ベッドが置いてあった。下段が空いているようなので、そこに寝かせようと近づく。 何とか起こさずにベッドに横たえると、頭上からガタッと音がした。 エイラ「サーニャ…?」 バッチリと目があった。即ち、魔法力を使っていることを示す鷹の目が目の前にある。 エイラ「ナ、ナ、何や…!」 直前、慌てて口に手を当てた。彼が必死にサーニャの方を指さすと、寝ている彼女の顔を見てなんとか叫ぶのを思いとどまる。 幾分冷静になったエイラがベッドの上段から音を立てないように慎重に降りてきた。 すると彼の腕を掴んで部屋の外に連れていく。僕少尉は大人しくそのままついて行った。 部屋の外に出ると、幾分トーンを落とした声で、しかし怒りをにじませた声でいう。 エイラ「何しにきた…!?サーニャになんかしたのカ…!?」 とりあえず目を閉じ、固有魔法を切った。 僕「すいません…リトヴャク中尉が眠そうで危なっかしかったので、おぶってここまで連れてきました…」 エイラ「本当ダナ…!?」 僕「誓って。ですが、約束を破ったのは事実です。このことは中佐に報告してもらっても構いません」 いくら疲れていたとしても、サーニャが警戒している相手の前であっさり眠ったままいるとは思えない。 そのまま背負われてきたということは、もしかしたらそれなりに心を許したのかもしれない。 僕「ユーティライネン中尉…?」 エイラ「わかった…もうイイ。お前も疲れているだろうカラ早く帰って寝ろ」 その言葉に、もう一度謝ってから、僕少尉はその場を後にした。 その後、特にエイラがそのことを誰かに報告するようなことはなかった。 第三話へ 第四話へ
https://w.atwiki.jp/oreqsw/pages/1426.html
※ これは投下時に安価を取り紹介するウィッチを指定してもらって書いた即興作です 伯爵「やあみんなこんばんは! さぁやってまいりました『そっきょうのウィッチ』のコーナーだよ! お伝えするのは、なんでカールスラントは同性婚が認められないのか理解に苦しむよね、ウィッチへの愛の第一人者ヴァルトルート・クルピンスキーと」 俺「よおみんな! 扶桑の友人にウィッチのいろんな情報を送ってもらったら検閲に引っかかりまくってスパイ容疑で事情聴取されたよファック! 女性俺も大好きだよ、俺だ!」 伯爵「さーて俺。今日もがんばろうか!」 俺「そうだなー、と言いたいところなんだが……」 伯爵「どうしたんだい?」 俺「第一声は俺の仕事のはずじゃなかったっけ!? なんで取るの!? ただでさえこの作品は『伯爵www』『伯爵まじ淑女w』『伯爵って実はよかったんだな知らなかった……』『フェデリカさんktkr』とかで俺の存在感薄いのに、これじゃいる必要ないじゃん!?」 伯爵「あははっ、まあまあしょうがないよ。だってこんなラジオは視聴者もウィッチ好きなんだから、ボクみたいなウィッチが始めた方がいいじゃないか」 俺「いや、それは正しい気がするけどさぁ……一応皆勤賞だよ俺? なんなのこの扱い?」 伯爵「まぁ、それは作者の思いつきだからね。諦めて」 俺「ひでぇよ……」 伯爵「どんまい。さて、気持ちを入れ替えて、今日紹介するウィッチは――、とっても常識人で、普通の女の子っぽさが素晴らしいよね! リベリオンの良心、ジェーン・T・ゴッドフリー大尉さ!!」 俺「おおっとなんということでしょう! 二回連続で504だあああああ!」 伯爵「いやぁ、ボクもちょっと予想外だね。まさかジェーンちゃんが来るなんて」 俺「おいおい、どんなウィッチも愛してるんじゃなかったのかい?」 伯爵「そりゃそうだよ! ボクは当然みんな愛してるさ! だけど、やっぱり世間的に有名なのとかがあるからね」 俺「ああ、確かにまあそうだな。特にジェーンの場合、相方が、な……」 伯爵「そうだよね。ドミニカ君のキャラが強すぎるから霞そうと言えば霞そうだけど」 俺「だが、それがいい」 伯爵「そう! ドミニカ君がいるからこそ、ジェーンちゃんの魅力も引き立ってると言っても過言じゃないんだ!」 俺「早くそのことを語りたいけど、そのためにはまずジェーンについてよく確認しないとな」 伯爵「そうそう、まずジェーンちゃんは、統合戦闘航空団に入るくらい優秀なウィッチの中では珍しく、特に軍隊に入る強い意志を持っていたわけじゃないんだ」 俺「普通の平凡な中流階級に生まれて」 伯爵「学校に通って」 俺「またまた普通に上級学校に進学するつもりだったんだが……」 伯爵「ここで人生のトラップカードが発動!」 俺「なんと軍の適正試験で好成績を出してしまったんだよな。今までウィッチもいなかった家系だし、家族や親戚は驚いただろうなぁ」 伯爵「それで、リベリオンの都会っ子は陸軍航空隊のウィッチ訓練学校に入学することになったってわけだね」 俺「ああ、人生本当になにが起こるかわからないもんだ」 伯爵「ただ、ウィッチになる気のなかった子が適正が高いからって戦争に駆り出されるのはどうかとはボクは思うけどね」 俺「そこんところは、また戦争の闇だろうな。まあ某赤い帝国みたいに部隊に実戦経験者が二人で、銃は二人に一丁とかじゃないだけましとうことで」 伯爵「というわけでみんな! こんな作品でもさらっと戦争の怖い部分が現れてるんだよ、戦争はダメだからね、絶対に!」 俺「さて、暗い話題はおしまいだ! あれやこれやでレールを目の前に敷かれ、しかも背中をどんと押されその上を走らされることになったジェーンなんだが」 伯爵「最初はね、やっぱりそんなにやる気がなかったのかなぁ。優秀だけど積極性に欠けるって評価だったんだよね」 俺「まあ、しゃーないんじゃない?」 伯爵「でも、ここらへんもなんだかんだでジェーンちゃんらしくない?」 俺「なんで?」 伯爵「だってさ、やる気がないなら優秀な成績残さなければいいのに、目立たないとは言え、優秀だったんだよ」 俺「確かに」 伯爵「それってつまり、やっぱりジェーンちゃんは真面目なんだなぁって思うよね」 俺「そうだなー、もしかしたら周りの『航空ウィッチになるぞ!』って感じの雰囲気にのまれて、なんか真面目にやっちゃいましたってオチかもしれんけどな」 伯爵「それはそれで、流されやすいジェーンちゃんかわいいよ。ふふっ、ドミニカ君という人がいながら、心は拒んでもその身は流されていく……」 俺「『そ、そんなダメです! わ、私には大将が……』」 伯爵「『ふふっ、その割には逃げようともしないじゃないかい』」 俺「『そ、それは……』」 伯爵「『ほら、おいで……』 って感じになりそうだよね」 俺「あー、あのちょこんとした感じの体抱きしめて―」 伯爵「……」 俺「どうした?」 伯爵「……いや、今日は止めないんだなぁ、って」 俺「ああ、めんどくさくなってさ。止めないで乗ることにした」 伯爵「あ、そうなの?」 俺「うん」 伯爵「じゃあ、これからは遠慮しないで全力で行っていいよね!」 俺「え?」 伯爵「さーて、やる気がもっと出てきた! とりあえず、訓練校を出て少尉任官した彼女は、ブリタニアに援軍で送られたんだ」 俺「嫌な予感する……いいや、かんがえるのをやめよう。ここでも、とりあえず淡々と任務をこなしてたわけだ」 伯爵「そしたら、ここで人生第二のトラップカードが発動!!」 俺「ドミニカ・S・ジェンタイル大尉の僚機に任命されるというイベントか……」 伯爵「そう、ここで奇跡の夫婦が誕生したわけだよね」 俺「最初はまぁ、戸惑ってジェーンだけど、その後は……まぁみんなの知っての通りだな」 伯爵「ドミニカ君に振り回されつつも、彼女を支える……いいお嫁さんだなぁ、ボクも欲しいな」 俺「俺も欲しい。なんつーか、こう『こらー!』とか言って無茶を止めてくれながらもいつも後ろをついてきてくれる感じが……いい!」 伯爵「ちょっと、わざと無茶なことして困らせてあげたくなっちゃうよ。それで『もう知りません!』みたいに拗ねたところで」 俺「私怒ってます、とばかりに背を向けるわけなんだが……それは重大な隙である!」 伯爵「ふふっ、ボディががら空きだよ? ってな具合にぎゅっと抱きしめたいなぁ~」 俺「それで、顔を急に真っ赤にして慌てるんだぜ?」 伯爵「慌てるジェーンちゃんかわいい!」 俺「離してって言っても離してくれる困っちゃうジェーンの表情もかわいい!」 伯爵「いじめたくなる子ランキングトップクラスに入るねこりゃ!」 俺「その理由はなんだろうな、そう、ころころ表情が変わるイメージがあるからかな笑顔とかの他にも、怒ったり、困ったり、慌てたり、悲しんだり、そんな全部の表情を楽しみたいってのかな……」 伯爵「そして最後は、もちろん夜の表情もだよね……」 俺「上気した頬……」 伯爵「きゅっと結んで漏れそうになる声を我慢する、みずみずしい唇……」 俺「肌は汗でいい具合にしっとりと湿り……」 伯爵「そしてジェーンちゃんの(あれ?)にボクが(いやぁ困ったね検閲だってさ)が……」 俺「いやあ、俺も気づかなかったよ。俺が止めなくたって、検閲で放送コードに引っかかってみんなには聞こえないじゃん」 伯爵「……せっかく本気出そうと思ったのになぁ」 俺「まあ、そこんとこはオフレコの時に語り合おう」 伯爵「まあ、しょうがないかな」 俺「とりあえず、このコーナー中は比較的健全な魅力を語らおうじゃないか」 伯爵「仕方ないなぁ、ボクが下ネタだけじゃないってことを見せようじゃないか」 俺「いや、まあじゅぶんわかってるけどね」 伯爵「とりあえず、ジェーンちゃんと言えばボブカットだよ、うん」 俺「確かに、ボブカットだ。ジェーンによく似合ってる」 伯爵「うん。なんというか、上流階級ではないけど、やっぱり中流階級出身のティーンの女の子って感じだよね! ちょっと垢抜けない感じのかわいらしさが際立つよ」 俺「普通っぽいと言えばそうかもしれないけど、普通人ジェーンには、これ以上ないマッチ具合だな」 伯爵「実は身長162cmもあるんだけど、そう思わせない感じもボク的にはぐー」 俺「ヘルマちゃんみたいな子ども扱い……とは違うけどなんだろうな、こうちょっと大人びた一年下の後輩的な魅力があるな」 伯爵「あとさ、使い魔がダルメシアンっていうのがいいよ。見てよ、あの使い魔の耳! 白に黒ぶちってかわいらしくて堪らないね!」 俺「わかるなー、愛らしい」 伯爵「あの耳の黒ぶちのところだけつんつんしてあげたい……」 俺「俺ははむはむしたい」 伯爵「全部食べちゃいたい」 俺「伯爵さん、それは晩御飯食べて歯を磨いてシャワーを浴びてからでしょ」 伯爵「おっとそうだったねいけないいけない」 俺「あとさぁ、俺としてはジェーンはあることで有名なリベリオンの中にあって一つ輝く要素を持ってると思うんだ」 伯爵「ああ、あれね……」 俺「そう、それ……」 伯爵「シャーリーちゃん、オヘアちゃん、ドミニカ君と巨乳キャラが燦然と輝くザ・ビッグなリベリオン……」 俺「だがしかし、そんな常識に対してあえて常識人ジェーンが反逆する!」 伯爵「なんと彼女は!」 俺「貧乳だったんだ!!」 伯爵「まあ、ぺったんこじゃないし、貧って程かな? っていう疑問もあると思う。中くらいに分類してもまぁOKくらいだし」 俺「でも、やっぱり他の中くらいさんに比べればまだ小さい」 伯爵「ボクらも凄く悩んだんだけど、やっぱりジェーンちゃんは貧乳枠にわけさせてもらったよ」 俺「まあ、貧乳とは品乳であるっていう格言があるくらいで、貧乳にも巨乳や中くらい、ないちちに負けない素晴らしき要素がある!」 伯爵「うんうん、ないわけじゃないんだよ! っていう健気な主張がね」 俺「あんまりあからさまなのは、でもないのはちょっと……って感じの控えめさとかな。かわいい。ぺろぺろして(検閲……だと!?)満喫したい」 伯爵「わかるなぁ、あのサイズってさ、こう中くらいがぴったりさに感動するサイズ、巨乳が手に余る質量を楽しむサイズ、だとすると、完全に自分の手の掌握下に入れてしまうんだーって感じのサイズがいいんだよね」 俺「そうそう、こうね、俺のものだぜ、っていう独占欲が満たされる」 伯爵「女の子を完全に自分のものに……」 俺「誰もが求め、しかし完全に成し遂げられた人はいない」 伯爵「永遠のテーマだね」 俺「こうしてみると、あれだな。ジェーンはこう比較的小さめに、小奇麗な感じにまとまってる」 伯爵「うん、どこかに特に尖ってるわけでも、どこかが特に不足してるわけでもない。そんな感じだね」 俺「いやはや、今日何回言ってるのかわからないけど、ザ・常識人だなぁ」 伯爵「ふふっ、ボクはそれでいいと思うけどね。軍隊に戦争バカばっかりじゃつまらないよ」 俺「そりゃそうだけど」 伯爵「彼女みたいに、軍隊の色々個性的な人に驚かされて、流されて、苦労して……ってそんな子がいてもいいんじゃないかな?」 俺「うん、正直に言う。和むわ」 伯爵「でしょ? 大将大将って言って基地をドミニカ君の後ろについて回ってるだけでも、それはそれは素晴らしいよ」 俺「ははっ、そりゃ平和すぎる光景だ」 伯爵「軍隊に入ってなかったら、普通に学校に通って、家でお菓子でも焼いてたんじゃないかなぁって女の子だからね」 俺「軍に入る気はなかったけど成り行きで……って感じは芳佳っぽいかもしれないな。とすると、504を舞台にするんだったら主人公はジェーンかね?」 伯爵「うーん、醇ちゃんも捨てがたいところだけど、ボク個人としてはそれも面白いと思うよ」 俺「確かにな、ジェーンのびっくり日記みたいになりそうだけど」 伯爵「とりあえず、なんだろうね。彼女の魅力はとにかく見ていてくすりときそうなところだよ」 俺「一時の清涼剤的な?」 伯爵「うーん、どうだろう。心がほんわかと温かくなる感じだし、ホッカイロかなぁ?」 俺「ああ、ホッカイロね」 伯爵「うん。オラーシャの冬って寒いからさ、夜にホッカイロが欲しいよね」 俺「そうだな。ジェーンを腕と足でがっちりとホールドして同じ布団に入りたい」 伯爵「色々言うけど、きっとしょうがないですね……って感じで許してくれそうだもんね」 俺「ジェーンまじ心広いわ!」 伯爵「普通人とか言ってるけど、変な人も多い軍隊生活をなんだかんだで無事に過ごしてるあたり、実は心の許容範囲という名の器は世界一かもしれない」 俺「そこだけは、普通じゃないってことか」 伯爵「ああ、後もう一つあるかな」 俺「なにそれ?」 伯爵「いやさ、元ネタの人のミドルネームの『T』って『トレヴァー』なんだよ。つまり、それってマロニーちゃんt」 俺「それ以上はいっちゃだめえええええええ!」 伯爵「ああ、わかったわかったよ。言わない言わない」 俺「まったく、あんな可憐なジェーンとマロニーを結び付けようとするなんて言語道断! 素直に女の子について熱く語ってるこのコーナーまでホモスレに浸食されるかもしれないだろ!」 伯爵「それはやだな……」 俺「そうだろうそうだろう、俺も嫌だ。背後を気にしながらなんてやってられねぇからな」 伯爵「……とりあえず、語ることはそれなりに語ったし、もう終わろっか?」 俺「そうしよう」 伯爵「それじゃあ、なんか変な流れになっちゃったかもしれないけど、ボクらのウィッチへの愛は不変だよ? また機械があればウィッチについて語ろうね。それじゃあTschüß!」 Ende ページ先頭へ
https://w.atwiki.jp/vip_witches/pages/1383.html
俺「どうもみなさんこんばんは! ついに三日目になりました『今日のウィッチ』のコーナー。お伝えするのはザ・紳士こと俺と」 伯爵「やあ二日ぶりだねみんな。寂しい思いをさせてごめんよ、ヴァルトルート・クルピンスキーだ」 俺「……お帰り伯爵」 伯爵「うん、ただいま」 俺「おまえ大丈夫だったのか? 熊さんのフルコースだろ?」 伯爵「ふふっ、心配はありがたいけど大丈夫さ。ちょっと熊さんのありあまる愛情で足が痺れちゃったくらいだからさ」 俺「あー……なんというかその、お疲れ様?」 伯爵「平気だって、ボクこう見えて慣れてるからさ。それより早く女の子の話しようよ」 俺「清々しいまでに変わりのない伯爵に安心した」 伯爵「ボクはいつだって自分に正直だからね。それで、今日の女の子は誰だい?」 俺「えー、今日ご紹介するウィッチは、公式で確認される唯一の陸戦ウィッチで大人気のこのお方! セシリア・グリーンダ・マイルズ少佐だぁ!!」 伯爵「彼女の姿はフミカネ氏のサイトでも見れるけど、出来れば同人誌のアフリカの魔女他を見て欲しいね」 俺「伯爵も言っていたように同人誌が主戦場のアフリカ勢は501以外では人気が高いな」 伯爵「そうだね。まあ、北アフリカ戦線は元々人気が高いし、戦車好きは陸戦ウィッチの活躍するこの作品キャラが好きになるのも道理だからね」 俺「かの有名な陸軍の三将軍が集まってたり、男達が活躍するのもいいところだ。っと、あまりこっちに注力するとそれだけで時間が消えてくから、マイルズ少佐のお話に移ろう」 伯爵「セシリアちゃんねぇ、彼女とはボクもお会いしたことがあるよ」 俺「そういや二日前にマティルダさん紹介した時にアフリカに遊びに行ったって言ってたな」 伯爵「うん、そう。その時にお目にかかったんだ」 俺「伯爵のことだからまたとんでもないことしたんだろうな。いきなり『ボクとティータイムでもしない?』とか言ったんじゃないのか?」 伯爵「違うよ、ボクはちょっと『タンクデサントさせてくれない?』ってお願いしただけさ」 俺「アウトおおおお!! 超アウト!! なにそのド直球なんだけど全力のビーンボール!? あんた正気か!?」 伯爵「ひどい言い様だね。紳士な君だってできるものならタンクデサントしたいだろう?」 俺「そりゃ是非ともしたいに決まっている! タンクデサントは振り落とされないようにしっかり捕まる必要もあるんだ、密着度MAXとか最高だろ!!」 伯爵「ほら、ボクはただみんなの思いを代弁したに過ぎないじゃないか」 俺「思ってもさすがに普通は言わないんだよ。どう考えても許可してくれないんだから」 伯爵「まあ確かにそうだったね、そのまま笑顔で主砲を向けられた時はさすがのボクでもちょっと肝を冷やしたよ」 俺「撃たれなかっただけよかったと思うぞ」 伯爵「ブリタニア出身だって言うし、ブリティッシュジョークで返してくれると思ったんだよ」 俺「いや、どう考えてもブリタニア人の許容範囲超えるだろ。しかもあんた初対面でしょうが。それにマイルズ少佐は真面目キャラだからな」 伯爵「でも、お詫びに化粧水プレゼントしたら結構うれしそうに受け取ってくれたよ」 俺「へー、っていうかなんでそんなの持ち歩いてるんだよ」 伯爵「いやー、アフリカって砂だらけだし乾燥してるって言うじゃない? だから女の子はお肌のケアが至上命題だと思って、贈呈用にいくつか持っていってたんだよ。ハンナもこれは受け取ってくれたし」 俺「おまえそういうところだけは本当に気が回るよな……」 伯爵「褒め言葉をありがとう」 俺「喜ぶな」 伯爵「でもさ、彼女のことパットンガールズは『訓練スパルタすぎ』『オニだ』とか愚痴言ってるんだよね」 俺「あー、真面目で責任感があるからな。訓練が厳しいのだって、実戦で死なないようにと責任を自覚してるからだと思うぞ」 伯爵「愛ゆえに厳しいってところだね。熊さんがことあるごとにボクやナオちゃん、ニパ君に小言を言うのと同じようにさ」 俺「うん、そうだな。そう考えるとその厳しさもなんとも微笑ましく思えるだろ? それに、年頃の女の子らしい所もいくつもあるんだぜ?」 伯爵「それはそれは是非ともお聞きしたいな」 俺「ハルファヤ峠守備隊長のバッハ少佐に『戦友』と呼ばれて涙ぐんだり、古子が手に入れた薔薇水に興味を示したり、真面目ちゃんがところどころで見せる女の子は一面に撃破された人は多いはずだ」 伯爵「なるほど、化粧水プレゼントした時の表情はそういうわけだったんだね」 俺「やはりギャップというのは重要だ。乙女な一面を見ると、普段の鬼教官っぷりも職務中ゆえに作っているキャラのように見えて微笑ましいし」 伯爵「仮面の下の素顔を部下の前で暴いてあげたくなるね!」 俺「するとどうでしょう、そこには顔を赤くして怒るマイルズ少佐がっ!!」 伯爵「素晴らしい……」 俺「たまらない……」 伯爵「そうそう、ボクとしはボブカットって言うのもポイント高いね」 俺「なして?」 伯爵「だってボブカットってさ、こう元気溌剌としたイメージを抱かせるじゃない?」 俺「確かにそういう意味では陸戦ウィッチにはぴったりかもな」 伯爵「しかも、少佐っていう高い地位に対してボブカットの匂わせるまだまだ垢抜けない少女っぽさがボクの心をくすぐるんだ」 俺「わかる! わかるぞ!」 伯爵「特にそれがわかりやすいのは一コマだけちらっと出たドレスアップした姿の時かな、上品さは失ってないんだけど、どこか背伸びしたご令嬢って感じがして微妙なアンバランスさがそそるよ」 俺「ブリタニア淑女っぽい格好もいいけど、普段の戦闘服もよくね? あのシャツとズボンの間の隙間とかオラわくわくしてくっぞ!」 伯爵「さすが紳士を自称するだけあるね、いい目の付け所だ」 俺「まあ男はなにかしら変態なので正直に言いますと、俺は女の子のおへそが大好きなんです!!」 伯爵「ぶっちゃけたね」 俺「だってしかたないだろ!? あのキュッと締まったウエスト部分だけでもご飯三杯いけるのに、そこにちょこんとあるおへそ!!」 伯爵「丸出しじゃなくて、女の子の動きによってちらちらと見えるくらいがボクの好みかなぁ」 俺「それもまたよし! だが、できればその柔らかそうなお腹に触りたい」 伯爵「おへその周りをなぞるように撫でたいね」 俺「撫でられるとくすぐったそうに身を捩ってくれるとなおよし!」 伯爵「頬を上気させて、たまにびくんびくんと反応する体!」 俺「本気になれば逃げ出せるだろうになぜかそうしない!」 伯爵「動きにあわせて艶かしく波打つように動くおへそあたり」 俺「うぼぁー!! 最高だよぅ!! マイルズ少佐のおへそぺろぺろしたいよぅ!!」 伯爵「彼女、そういうとこ無頓着そうだよね。『なにを見ているんですか?』みたいな感じで返しそう」 俺「……ふぅ」 伯爵「落ち着いた?」 俺「ああ、なんとか」 伯爵「そういえば、コミックアラカルト1巻にも野上先生がアフリカ組を描いてたね」 俺「描いてたな、特にP103の大コママイルズ少佐はいいな。同人誌はもう入手が困難だから、興味を持った人はこちらを手始めに買ってくれてもいい! まぁみんな既に買ってると思うけど」 伯爵「汗にまみれてのあの笑みは色気を感じてぞくぞくするよ」 俺「あと、へそが見える!!」 伯爵「はいはいそうだね」 俺「あ、もちろんこの時のまんまるな可愛い使い魔の耳も好きだぜ」 伯爵「使い魔たぬき説もあるけど、実際のところはどうなんだろうね?」 俺「かわいいからなんでもいいです」 伯爵「君ならそう言うと思ったよ」 俺「伯爵は違うのか?」 伯爵「まさか! あの耳を甘噛みしたいと思ったよ!!」 俺「さすが伯爵言うことが違った!」 伯爵「ボクには一つ夢があるんだ」 俺「なに?」 伯爵「使い魔の耳と、人間の耳を同時に弄ったらどんな反応が返ってくるのかなぁ、って夢」 俺「……なんという淑女」 ページ先頭へ